風邪を予防するのに「ビタミンC」は効かない
風邪予防にビタミンCを意識的に摂取するという話を聞くことがありますが、「ビタミンCが風邪予防に効果がある」というデータは、実はありません。
過去に、カナダの兵士、スキー学校の生徒さん、マラソンランナーといった過酷な環境に身をおいている方を対象した実験はあって、「風邪の予防効果」は証明されています。ただし、一般住民を対象にしてはその効果を証明できませんでした。
言い換えれば、日常生活を送っている上ではビタミンCで風邪の予防はできないかもしれないけれど、疲れ果てているときだったら意味があるかもしれませんね。
ビタミンCと風邪の関連については、まだ結論は出ていない状態なんです。
風邪を治すには、きのこを食べろ!?
ビタミンCよりも有効なのは、実は「ビタミンD」。ビタミンDは風邪、気管支炎、肺炎、呼吸器感染を予防するっていうデータがあるんですよ。インフルエンザに効果がありますね。
ビタミンDが多く含まれている食材は、魚介類、きのこ類。レモンを食べるよりも、キノコ料理を食べた方が風邪には良いかもしれません。
あとは日光を浴びることでも、ビタミンDは生成されます。女性だと日光を浴びたくないかもしれないですが、手のひらだけでいいので日を浴びましょう。
手のひらだけ、日光を関東だと15分程度浴びていただければビタミンDは生成さます。冬の研究データがありまして、沖縄だと8分、関東だと15分、北海道だと70分だったんですよ。北海道で70分外で手を出しましょうと言っても現実味がないので、関東で15分と紹介させていただきました。
冬でも、昼間の温かい時間帯の外出は、手袋なしで歩く。そうすればビタミンDが生成されて風邪予防になりますよ。
風邪は咳止めでは治らない
風邪の治し方についていろいろな情報ありますが、いわゆる“風邪薬”についても、疑問を感じることがあります。
咳って、ウイルスを体外に出すためにするものなので、咳止めはいりません。鼻水を止める薬も同じ。
解熱剤もむやみに飲まない方がいい。ウイルスと戦うために熱が出るという自然の仕組みがあるからです。乳幼児で高熱がでている場合などは別ですが、解熱剤の使用は慎重になるべきです。
「咳を止める」「鼻水を止める」といった対症療法の薬では、風邪の原因である細菌やウイルスには効果がありません。あくまで症状を和らげるためのもの、と思っておくと良いでしょう。
風邪の正しい予防・改善方法を大谷先生に教えていただきました。今まで当然のようにやってきた間違った風邪予防方法もあったのでは?健康で美しい身体を手に入れるには、正しい知識を持つことが大切。これを参考に、正しい風邪予防をしていきましょう。
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