保育施設の環境空間デザインや子育て中の保護者へのサポートを手がける「Patata(パタタ)」は、8月17日(水)に、子どもの日々の成長・発達を記録・観察できる子育てアプリ「CHILDSCOPE(チャイルドスコープ) みてた?」をリリースした。
従来にはなかった視点のアプリ
同アプリでは、子どもの「ごっこ遊び」や、ペットボトルの飲み物を注ぐシーンなど、親が選んだ特定のシーンを一定期間の間に複数回にわたり撮影し、都度アプリにアップロードしていく。
客観的に観察・確認できる
撮影時間は1~3分程度。同じ動作のシーンを記録し「観察」していくことで、何気ない日常生活の中の子どもの成長の小さな変化や、発達の瞬間を客観的に観察・確認できる。
また、子どもにとっても、自身の成長・発達を客観的に見ることで、自信と自己肯定感が育まれる。日々様々な成長・発達を重ねる子どもの変化を親子で楽しめる、従来にはなかった視点のアプリだ。
子育てへの心配を自信へ
昨今「子どもの自己肯定感が低い」「子どもの生きる力が弱い」「母親が干渉しすぎる」といったことが声高に叫ばれ、育児中の親の不安や悩みは深まるばかりだ。また、2020年から続くコロナ禍では、家族以外の人との接触が激減し、子育てにおいても不安を抱えたり、孤独感を感じたりする親の事例が多く報告されているという。
このように心配事を抱えつつも、子育てに奮闘する保護者に、今よりももっと子育てを楽しんでほしいという想いを込めて、同社は同アプリを開発したそうだ。「ペットボトルを片手で持てるようになった」「こぼさずにお茶をコップに注げるようになった」といった小さな変化も、確かな成長・発達の証だ。「子育てに自信がない」「他人の子どもと比べて、わが子の発達が不安」といった子育てへの心配を、自信に変え、成長・発達の貴重な足跡を残す一助となればと同社は考えているという。
子どもの認知発達の専門家との共同開発
「観察」の大切さは、同社創業時からの顧問であり、テレビ幼児教育番組「しまじろうのわお!」の監修などを務める沢井佳子氏が、子どもと親の関係をよりよいものにする手段として提唱してきた。
同アプリでもその知見がふんだんに盛り込まれており、撮影シーンの分類は、2021年9月に同氏が上梓した育児書『6歳までの子育て大全』内にある「発達スケールガイド」の5つのフィールドに基づいている。
「CHILDSCOPE みてた?」の利用料金は無料。対象年齢は3歳で、今後拡充予定だという。
子どもの成長の小さな変化や発達の瞬間を、客観的に観察・確認できる「CHILDSCOPE みてた?」を試してみては。
(角谷良平)