山梨県

山梨県は南に富士山、西に南アルプス、北に八ヶ岳、東に奥秩父山地と周囲を丘陵な山々に囲まれている県で海に全く面しない数少ない内陸県です。
東京の西に位置しており、富士山や山中湖や河口湖などの富士五湖など首都圏から人気の観光スポットが多くあります。県全体の約8割が山岳地帯で、可住地面積は全国45位の広さながらも、どこに住んでも自然と共生する生活を送りやすいことも特徴的です。

日本国内でおすすめの移住先は?移住におすすめの自治体10選を紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

年間を通じて晴れ間も多く、フルーツの栽培に適した地域です。ブドウ、モモ、スモモの生産量は日本一で、中でもブドウから醸造する「甲州ワイン」は近代国産ワインの先駆けで2019年には山梨「ワイン県」宣言を行うほどです。
ミネラルウォーターの生産量は日本の総生産量の40%を占めており、富士山や南アルプスの綺麗な湧き水を多く採取できることも魅力のひとつです。

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(画像=『移住支援.com』より引用)

地場産業としての宝飾品加工生産も有名で多くの職人がジュエリー制作を行っていますし、障子紙として日本一のシェアを誇る「市川和紙」は千年以上続く歴史があります。

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(画像=『移住支援.com』より引用)

そして山梨県は宝島社の「田舎暮らしの本」2022年版「移住したい都道府県」ランキングで第3位になっています。2020年から2年連続で3位になった山梨県ですが、そこにはコロナ禍におけるテレワークの推奨も理由にあると思われます。

東京から100km圏内である山梨県では、週末2拠点生活も可能ですし、それまで東京に本社を置いていた大企業もコロナをきっかけに山梨県に移転しているほどです。
山梨県では東京圏から移住した際に支給される「移住支援金」も適用されています。
さらに移住後に起業する人や事業継承する人を対象に最大200万円の支援金が提供される「やまなし地域課題解決型起業支援金」もあります。
移住後に地域に根差す事業を行いたい人にとってはありがたい制度です。

山梨県の中でも、移住を考えた時に知っておいて欲しい自治体が3つあります。
1つは北杜市です。北杜市は県内の自治体では一番広く長野県に接しています。名水の里としても知られミネラルウォーターの生産量日本一を誇っています。日照時間も日本一です。移住を考える人に対してお試し住宅や空き家バンクだけでなく「子育て支援住宅」として子育て世帯を対象にした団地もあります。「子育て世代マイホーム補助金」では進捗の場合最大150万円の支援もあります。

2番目は南アルプス市で、南アルプス市は山梨県西部に位置し東京から1時間30分で来れることも魅力のひとつです。
「お試し滞在補助金」として移住を考える人が南アルプス市に来た際には、宿泊費とレンタカー借上料に補助が出ます。「若者世帯定住支援奨励金事業」として子育て世帯が新築住宅を建設する際に20万円の奨励金が出ますし、もし3人の子供がいた場合は50万円の奨励金を受け取れます。
他にも「結婚新生活支援事業」として1世帯当たり最大30万円の補助金が支援され、夫婦ともに29歳以下の場合は最大60万円が支援されます。

最後に豊かな森林資源と果樹栽培やワイン醸造が盛んな甲斐市は農業をやってみたいという青年に対して年間最大150万円の「青年就農給付金」があり、就農後の収入面の不安を補ってくれます。

この様に山梨県はコロナ禍による2拠点生活の推進により、移住地として考える人が多くなった地域です。日本屈指の山脈に囲まれた田舎暮らしがしたいなら山梨県はおすすめです。

沖縄県

沖縄県は宝島社の「田舎暮らしの本」における「2022年版移住したい都道府県」ランキングで第4位にランクインしました。
沖縄県は移住と共に観光でも人気のある地域です。沖縄県は東シナ海と太平洋に挟まれており年間を通して温暖な気候であり、最低気温が氷点下以下になる事はほとんどない県です。

日本屈指のリゾート地として有名でラフテーやゴーヤチャンプルー、ソーキそばなど、もはや全国区になった沖縄料理やレジャー、マリンスポーツも盛んで、国内外からの観光客が多く来訪します。

日本国内でおすすめの移住先は?移住におすすめの自治体10選を紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

特に世界中のダイバーが憧れるほどの綺麗な海は「美ら海」として愛されています。またあたたかく雨の多い沖縄は「東洋のガラパゴス」と呼ばれるほど多種多様な動植物の宝庫で奄美大島、徳之島、沖縄本島北部及び西表島は世界自然遺産に認定されています。

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(画像=『移住支援.com』より引用)

そして琉球王国の歴史を持つ沖縄では玉陵、識名園、斎場御嶽などが「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されています。
日本国ながらも異国情緒あふれる沖縄は観光として訪れた多くの人が移住したいと感じる程の魅力的な地域でもあります。

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(画像=『移住支援.com』より引用)

沖縄県は花粉の飛散が少ないし、冬も暖かいのですが台風被害が多いのも現実です。そのため観光シーズンの夏に訪れた人が、台風で予定が覆されて年間を通して沖縄にいたいと思い移住を決意する人もいます。

そんな沖縄への移住では、気をつけなければいけない点があります。それは東京圏から移住する際に他の県では「移住支援金」が適用され、1世帯100万円が支給されますが沖縄県では適用されませんので注意が必要です。

沖縄県の移住支援は仕事・職業に関することに重きを置いています。
県内企業人材確保支援事業「りっか沖縄」では移住者と県内企業とのマッチング等のサポートを実施していますし「沖縄バイオ人材マッチング」として沖縄県のバイオ系企業・大学・研究機関がの本全国の人材とのマッチング業務を行っています。

さらに沖縄県の離島などの地域では独自の取り組みもあります。石垣市では「渡航費助成」として島外からの保育士を対象にした渡航費用の補助という名目で県外からの移住者に対して最大50万円が支給されます。

「こども医療費助成」として中学生までの入院費を全額助成されます。国頭村や東村では、住まいの支援として定住促進住宅や移住体験住宅があります。渡名喜村や伊是名村、粟国村では出産祝い金があります。
そして与那国町では仕事の支援として「与那国花織の伝統継承研修」といったその地域ならではの取り組みもあります。

この様に沖縄県では移住支援金はありませんが、その代わりとなる独自の移住支援が充実しています。
沖縄への移住は人気があるので、住まいや就職なども自分の希望通りにならない場合がありますので、早めの検討がおすすめです。

千葉県

千葉県は東京に近いため都内への通勤や通学がしやすく、仕事を変えなくてよいということから移住先の候補としてあげている人も多いことでしょう。アクセスの良さや千葉市などの都市地域の便利さは勿論のこと、海や緑に囲まれた自然環境の良さは特筆ものです。
幅広い年齢の人に住みやすい千葉県は宝島社の「田舎暮らしの本」における「2022年版移住したい都道府県」ランキングで第5位にランクインしています。

千葉県は県の財政力指数は全国第5位と自治体として発展している地域な上に、首都の東京まで30分ほどで出られる津田沼市を筆頭に、多くの地域から東京への好アクセスが魅力的です。

さらに日本が誇る空の玄関「成田空港」や「東京ディズニーランド」をはじめ「マザー牧場」、「鴨川シーワールド」、「東京ドイツ村」といった家族で楽しめるスポットも多くあります。

日本国内でおすすめの移住先は?移住におすすめの自治体10選を紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

そして千年以上の長い歴史を誇る「成田山新勝寺」や里見八犬伝で有名な「館山城」、新選組の最後の陣屋があったとされる「近藤勇陣屋跡」といった歴史的な場所も多いので観光客にも人気の地域です。

日本国内でおすすめの移住先は?移住におすすめの自治体10選を紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

生活面で言えば大型ショッピングモールも県内にはあるので、子育て世帯にとっては理想的な街並みです。
そして千葉県の気候は夏は涼しく冬は暖かいため、1年をとおして比較的過ごしやすい地域で代表的なスポットである九十九里浜など海が多く自然に恵まれてもいます。
海水浴だけでなく、地引網やイルカ・ホエールウォッチングができる場所もありますし、イチゴや落花生などの味覚狩り、富士山も望める鋸山も魅力的です。

日本国内でおすすめの移住先は?移住におすすめの自治体10選を紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

そして千葉県では、東京圏に入るので「移住支援金」の助成が無い様に思われますが、実際には千葉県の館山市、旭市、勝浦市、南房総市、いすみ市などでは適用されます。
さらに千葉県は各市町村に子育て支援課を設置しているなど、子育て支援に熱心に取り組んでいますし、各自治体ごとの移住者に対する支援も充実しています。
千葉市では「千葉市結婚新生活支援事業」として高経年住宅団地へ転入してくる新婚世帯に対し、住居費及び引越費用を一部補助してくれます。
館山市では「館山市移住定住促進助成金交付制度」として賃貸住宅を利用する子育て世帯に対して最大2万円の補助を12か月行ってくれます。
木更津市では空き家を活用する際にリフォームの工事費の一部を助成してくれますし、茂原市や佐倉市では空き家バンクに登録された物件のリフォーム費用に助成があります。
山武市や栄町などでは結婚した際の新居に対して補助が出ますし、香取市ではテレワーク実施世帯に最大10万円が支給されます。

この様に千葉県では、都市としての役目と共に自然豊かな移住候補地と言う面もあります。
首都圏に住んでいる人が気軽に移住を考えられる千葉県は今後も人気の移住地であり続けることでしょう。

北海道

北海道は宝島社の「田舎暮らしの本」における「2022年版移住したい都道府県」ランキングで第6位にランクインしています。北海道も沖縄県と同じく観光地としても有名で、旅行で訪れた人が移住したいと考えて行動する人が多い地域です。
特筆すべきは土地の広さです。面積は都道府県で最も大きい83,424平方キロメートルで、日本の約22%にあたります。四国と九州と沖縄を足しても北海道の方が広いので道内には様々な自然環境が残っています。
世界自然遺産の知床、日本初のラムサール条約登録湿地となった釧路湿原などが有名ですし、日本有数の漁獲量を誇る広大な海もすぐそばにあります。

日本国内でおすすめの移住先は?移住におすすめの自治体10選を紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

そして四季がはっきりしているのも北海道の特徴で、花粉が少なくゆっくりと訪れる春に湿気が無くカラッと過ごしやすい夏、日本でいちばん早く紅葉が楽しめる秋に白銀の世界が広がる冬と、様々な顔を覗かせる北海道ではどのシーズンに訪れても楽しめるのも人気の秘密です。
心配なのが、冬の雪対策だと思いますが実際には、家庭用の小型除雪機やロードヒーティング、無落雪屋根なども普及しており思っているよりも快適に過ごせます。
また冬ならではのスキーやスノーボード、スケートなどの定番から、氷上ワカサギ釣りやスノーシューなどウインターアクティビティが充実していますし「さっぽろ雪まつり」といった全国区のイベントも冬に開催されます。

日本国内でおすすめの移住先は?移住におすすめの自治体10選を紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

北海道と言えば農業、漁業、酪農業が盛んな地域で食料自給率は200%超えで全国1位です。
ジャガイモ、小麦などの生産量が日本一ですし、名寄市はアスパラガスが、和寒町はカボチャのそれぞれ生産量日本一です。
他にも北見市はタマネギの産地として有名ですし、道全体で稲作も盛んに行われています。
北海道乳牛などの酪農業や漁業も盛んです。国産品の約9割が北海道産である「昆布」や「ホタテ」の水揚げ量も日本一です。

日本国内でおすすめの移住先は?移住におすすめの自治体10選を紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

生活面であれば可住地域1平方キロメートル当たりの人口密度は日本で最も低く、公園の面積も人口当たり最も広いなど広大な土地を思う存分に楽しむことが出来ます。そしてコンビニエンスストアの数も人口10万人あたりでは、全国で最も多い40.6か所です。
家賃や土地の値段も東京に比べるとかなり安いこともあり、移住を考える人が多い地域です。

北海道では、東京圏から移住される方に対して「移住支援金」が適用されるので最大100万円の支給があります。さらに北海道では就農支援なども充実しているので、移住後の新しい生活に対する支援が充実しています。

そして「2022年版住みたい田舎ベストランキング」北海道エリア別によると、全世帯を通して3つの自治体が上位を独占しています。
まず「沼田町」は旭川市が生活圏で札幌市が日帰り圏内という好立地の自治体です。妊娠・出産、子育て、教育に手厚い支援があるので子育て世帯にはありがたい地域です。
次に全国でも有数の農山地である「深川市」も人気です。電車で札幌市へ約1時間、旭川市へ約20分と交通の便がよく、台風などの自然災害も少ない地域です。移住コンシェルジュが様々な相談に乗ってくれる他、日帰りツアーや移住体験などのメニューも充実しています。2021年には「移住希望者を対象とした空き家紹介事業」がスタートし、多くの移住者が新しい生活を送っています。
北海道のほぼ中央にある「旭川市」も人気です。都市として発展しながらも大雪山連峰や十勝岳連峰など雄大な自然が感じられ、アウトドア好きにはたまらない地域です。医療や商業、文化施設など生活のインフラも整っている上に空港や鉄道、道路などの交通網も充実しているので2拠点生活にも人気のある地域です。

北海道は、広大な自然環境で農業や漁業に携わりながら生活したい人には持ってこいの場所です。
都会の喧騒から離れた人間らしい暮らしがしたい人は北海道も移住候補地として考えてみてはいかがでしょうか。