この試訳の中の『「blessed」は「happy」という意味です。』の箇所は原文の「Blessed literally means “happy.”」を訳したものです。原文の中のblessed とhappy を日本語に置き換えずに英語のまま残したのは、原著者がblessed という英単語とhappyという英単語の関係について話しているからです。なまじっかこの2つの単語を日本語に変えてしまうと著者が意図したことが変わってくるため、あえて英単語のままにしているのです。
しかし、訳文の中にいきなり『「blessed」は「happy」という意味です。』が出てくると読者は何のことかわからないことでしょう。なぜなら「八福」の原文中にはblessedが使われているのですが、それが日本語訳では「さいわいである」という日本語に変えられているからです。
そこでそれが読者にわかるようにするために、私は試訳の『「blessed」は「happy」という意味です。』の直後に訳注を付けました。
宮崎訳:あなたは「八福」(イエス・キリストが「山上の垂訓中」に説いた八つの幸福の教え)という言葉をお聞きになったことがあるかもしれませんね。「八福」とは次の八つの教えのことです。
★「心の貧しい人たちは、さいわいである。天国は彼らのものである」
★「悲しんでいる人たちは、さいわいである。彼らは慰められるであろう」(中略)
「blessed」は「happy」という意味です(訳注=八福の日本語訳にはすべて「さいわいである」という言葉が含まれているが、原文では、この「さいわいである」に相当する言葉として「blessed」が使われており、原著者はその「blessed」が「happy」と同じ意味であることをここで説明している)。ですから、勝とうが負けようが、成功しようが失敗しようが、イエス・キリストが「八福」の中で私たちに与えてくれた「八福」を見つけることができれば、私たちは幸せになれるのです。
訳注を付けないと読者が理解しにくいという箇所がある場合は、訳注を付けることを検討しましょう。
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