人の幸せを喜べない気持ちってそもそも何?
人の幸せを喜べないときの気持ちって、どういう感情が含まれているのでしょうか。妬み、嫉妬、怒り、失望、うらやましさ…他にもいろいろあるでしょうが、マイナスの感情がいくつも心の中に存在しているはずです。どんな感情なのか、具体的に考えていきましょう。誰にでも起きる人間としての素直な反応かもしれません。
妬み、嫉妬の気持ちを一番強く感じるかも
友達から「結婚が決まった」「妊娠したの」と言われて、一番強く感じるのは、妬みや嫉妬かもしれません。妬みや嫉妬は、他人との競争があって始めて感じる感情のような気がします。友達より早く彼氏がほしい、結婚したい、妊娠したい。これらは、すべて無意識のうちに友達と競争しているのです。そして、ゴールテープを切ったのは、友達。自分は負けてしまった。その負けたという気持ちが、妬みや嫉妬の感情となって表われるのではないでしょうか。受験での合否や会社での昇進は、まさに競争です。その争いに負けたとき、一緒に頑張ってきた相手に、妬みや嫉妬の感情を抱いても、不思議ではありません。
劣等感を感じてしまう
自分は、友達との競争に負けてしまった。その負けたという気持ちが「自分はなんてダメな人間なのだろう」「自分の性格が悪いから、結婚できないのだろう」なんて思考につながり、自分は友達よりも劣っている、と感じることになるのです。また仕事で同期や後輩が先に昇進してしまったときも、「自分も一緒に頑張ってきたのに、どうして認められないのだろう」「自分は失敗したのだろうか」などと、自分を他人と比較し、強い劣等感を感じるはずです。
自分が他人よりも劣っているという、劣等感を抱いてしまうのです。
怒りの感情さえも出てくる
友達に彼氏が出来て、なんだか楽しそう。または、会社の同期が昇進して大活躍している。うまくいっている人に妬みを感じ、付き合いをやめてみたり、冷たい態度を取ることで仕返しをすることがあるかもしれません。友達が「結婚式の写真を見て」「子供を見に来てね」なんて言ってきても、「また今度ね」と返事したものの、実行する気はない、なんてこともあるでしょう。友達の充実した生活ぶりや、同期が仕事で活躍する姿を見て、怒りさえ湧いてくることもあります。
自己嫌悪も感じてしまう
一緒に婚活していた友達が先に結婚することになった。聞かされた方は、喜んであげたい反面、先を行かれてしまい、ショックやら悔しさやらで、心中穏やかではいられません。複雑な気持ちになりますね。もし反対の立場だったら、どうするかなんて、考えると、やっぱり心から喜んであげたい、とも思うし…。人の幸せを喜べない自分はダメな人間だと思いつつも、心からは喜ぶことができない。そんな自分に、自己嫌悪を感じてしまっても不思議ではありません。