発酵食品はアンチエイジングに効果があるの?
私たちがいつも口にしている食べ物の中には、たくさんの発酵食品が含まれています。発酵食品は健康的なイメージを持つ人が多いようですが、発酵食品とは一体何なのかや本当にアンチエイジングに効果があるのかを知っている人は少ないかもしれません。そこで、そもそも発酵食品とはどんな食品なのかや、アンチエイジングとの関係について詳しく解説していきます。
発酵食品とは
発酵食品とは、食材を菌などによって発酵させることで加工した食品のことを言います。発酵とは、菌が行った活動のうち私たち人間にとって有益なものを指しています。反対に人間にとって有害なものは「腐敗」と呼ばれています。つまり、発酵と腐敗は同じ現象のことなのです。
発酵は人間の体にとってプラスに働く食品で、菌の力が働くことにより味に深みを持たせたり、長期間の保存が可能になるという特徴があります。発酵食品は、なんと約8000年前にワインが作られたことが最初と言われており、大昔から世界各地で受け継がれてきた食品です。
発酵食品はアンチエイジングに効果的
人間の体に有益な効果をもたらす発酵食品とアンチエイジングは、一体どのような関係があるのでしょうか。老化の原因の一つである酸化によって、紫外線や電磁波、ストレスや食品添加物などを発生させ、シミやたるみなどの肌の老化現象の原因に繋がります。この酸化を防ぐのに効果的なのがカロテンやポリフェノール、フラボノイドなどの抗酸化物質で、これらは発酵させることで体内に取り込みやすくなります。さらに腸内環境が改善する効果もあるため免疫力が高まり、より酸化防止に繋がることからも発酵食品がアンチエイジングに効果があると期待されているのです。
アンチエイジング以外に期待される効果一覧
発酵食品は、アンチエイジング以外にも健康に繋がる効果がたくさん期待されています。ここでは、そんな発酵食品の様々な効果について説明します。
整腸効果
ヨーグルトやチーズなどの製造に使われている乳酸菌が、腸内の大腸菌などの悪玉菌の繁殖を抑えることによって腸内細菌全体のバランスを整える効果があります。便秘の予防や免疫力アップの手助けをしたり、抗アレルギーの働きがあります。
血栓溶解効果
納豆のネバネバ部分に含まれているナットウキナーゼという血栓溶解酵素が血栓の主成分であるフィブリンを分解する効果があることから、血栓ができないようにする効果があります。
抗酸化効果
味噌や醤油の製造過程で作られるメラノイジンという抗酸化物質によって、病気や老化の原因となる活性酸素を減少させたり、コレステロール低下作用などの働きがあります。