離婚を真剣に考え始めたときの注意点④離婚のメリット・デメリットを考えてみる
女性が離婚を考える時、大多数の方がメリットよりデメリットの方が多いと考えるでしょう。しかしそれをひとつひとつ整理して考え、数でどちらが多いかではなく、そのそれぞれが自分にとってどれだけ大きなメリットかデメリットか、それを真剣に考えることによって、離婚に踏み切れるかどうか具体的に考えられるようになります。
メリット・精神的に楽になる
まずメリットのひとつ目は、夫と一緒に居ることによる精神的苦痛から逃れられるということです。どうしても相容れないことへの我慢、極度のストレス状態から開放されます。もはや我慢ではなく怒りに変わっていた方なら、その精神的不可から開放されます。
この離婚後の自分の開放感を想像した時、それを本当に心の底から願うのか、逆に1人になった時の怖さや寂しさがよぎるのか、ここが自分の離婚への覚悟を確認する重要な注意点です。
メリット・仕事に打ち込める
次に、夫のことを考えることなく仕事に打ち込めるという点です。もちろん子供がいて離婚をする場合は、子供との生活を保ちながらですから別の制限はありますが、夫に合わせなければならないことで仕事を諦めてきた女性なら、自分自身の頑張り方にチャレンジできるようになります。望んだ独り立ちであるならば、苦労は多くとも人としての充実感は味わえるはずです。
こう考えて奮起するのか、子供を育てながらでは自信がないと思うのか、自分の気持ちを確認することも、真剣に離婚を考える上での注意点です。
メリット・自分で選択できる
離婚をすると、夫の意見に縛られずに自分で考えた選択ができるようになります。些細なことから重要なことまで、普段の生活の中には決めなければならないことがたくさんあります。これは思うより大変なことで、苦痛に感じることもあるでしょう。ですが、1人であれば、決める上で分からないことがあれば自分で何でも調べる力がつきますし、教えてくれたり助けてくれる周りには一層感謝し、学べる姿勢になれます。
子供がいるなら、子供に対しても1人の大人として、決め事に対して真剣に相談し、話し合い、より良い決断をしようと世帯主としての自覚も生まれてきます。
こういう場面を想像した時、とても出来ないと感じるのか、ワクワクと勇気が湧いてくるのか、それを知ることが自分の離婚への真剣さを確かめるための注意点です。
デメリット・子供の父親(母親)がいなくなる
子供がいて離婚した場合、子供を引き取ることができたなら、父親がいない母子家庭になります。もし経済的理由などで引き取ることが出来なかったなら、母親のいない父子家庭になり、子供に自由に会うことも難しくなるかもしれません。
夫婦としての関係は破綻し、家庭内で暴力などがあればなお、子供のためにも離婚した方がいいと考え離婚しても、子供はそれでも両親と一緒に暮らしたいと希望することが実は多いそうです。学校や生活の中の色々な場面で、両親がいないことで寂しい思いをすることが多いのがその理由です。
ですから、離婚を決断する前には子供と真剣に、今後の生活についてどう思うか、幼くても1人の人の意見として尊重し、じっくり話し合わなければなりません。思いを聞いて、あなたが一番優先したいと思ったことが、子供の気持ちに寄り添って離婚をもう一度考え直すことなのか、強い意志を持って、自分がリーダーシップをとり生活していくことを理解してもらうことなのか、自分が直感的に思ったことを確認するのも、離婚を真剣に考える上で大切な注意点です。
デメリット・金銭的な苦労が伴う
もともと専業主婦であった方ならもちろん、働いていた方でも、子供がいてもいなくても、離婚後は金銭的な苦労を伴うことがほとんどです。新しい暮らしにかかる引越し費用や敷金・礼金・保証金、新たに仕事の間子供を保育所に預けたりする費用など、思う以上にその負担はのしかかってきます。
自分が選んだ道だからと、自分自身は必死に頑張る一方で、気付かぬうちに子供に寂しい思いをさせることもあるでしょう。時には自分の決断を責められるかもしれません。金銭的に苦しくそのことで精一杯で、他のコミュニケーションが上手くいかなくなることはよくあることです。元夫と上手くいかなくなった理由がもしそこにあるのなら、子供と同じようになってしまっては本末転倒です。
自分が離婚後、金銭的に苦しくても、子供との生活を精神的に辛いものにしないようにできるのか、自分のメンタルを測ることも、離婚を真剣に考える上でのシビアな注意点です。
デメリット・失敗だった、孤独だと感じる
離婚をして夫から開放されたと思っても、1人での生活、子供との父親のいない生活が始まると、1人がこんなに大変なものかと気付くことがあります。元夫は家庭のことを何もしてくれない、1人で子育てしているようなものだと思っていたとしても、いざその状況になってみると、やはり父親がいるといないとでは全然違ったということです。失敗だったと絶望したり、強い孤独感に支配されたり、離婚後精神的なダメージを受ける方もいます。
子供がいる方は特に、ネガティブになりやすい、ストレスを受けやすいなど自分のメンタルに弱い部分があるのなら、そこもよく理解して離婚について考えることが、真剣に考える上での注意点です。