ふだん生活していく中で、人との接触は避けられないものです。しかし「人と仲良くなれない」と悩んだりなんらかの理由で他人との壁を作ってしまう人は多いはずです。人に対する「不安」などの心理状態を改善する方法はあるのでしょうか。自分はなぜ人付き合いが苦手なのか、どんな克服方法があるのかを考えていきましょう!
「人と仲良くなれない」その原因は?
過去のつらい経験がブレーキに
人に傷つけられたり、人間関係のトラブルがあると誰でも落ち込みます。何年も前のことでも、忘れることができないほどつらい経験をした人もいるでしょう。過去の人間関係の問題は、目に見える解決方法がないことも多いので、引きずってしまう要因になりやすいのです。
協調性のなさ
人に合わせるのが苦手な場合、なかなか人と仲良くなれないことがあります。自分のやり方を曲げられなくて、人との間に壁を作ってしまいます。いちど頑丈な壁を作ると取り払うことに勇気が必要で、時間がかかる場合もあります。
気にしすぎてしまう
繊細で感受性の豊かな人は、まわりから受け取った情報を必要以上に多く読み取ってしまう傾向があります。「人と仲良くなれない」と嘆く人の中には、コミュニケーションで相手に気を遣いすぎてしまい、疲れ果てた結果、仲を深める前に一方的に関係を切ってしまう場合もあります。
すぐに諦めてしまう
人付き合いの中でなにかうまくいかないことがあったときに、すぐに諦めて自分の殻に閉じこもってしまう人がいます。「どうせ自分は人と仲良くなれない」というマイナスな感情に支配されてしまい、なんらかの解決方法を試すこともなく、誰とも親しくならない道を選んでしまうのです。
人と仲良くなれないときの心理状態
焦りや不安が広がっていく
思うように人と仲良くなれないと、心理状態はどんな風に変化するのでしょうか。まず、自分が仲良くなりたいと思った人とうまく交流できないと、焦ってしまいます。会話や言動で自分が間違ったことをしたのではないかと不安になって、壁をつくりたくなります。また、人の目が気になって仕方がありません。
自分に自信を持つことができない
人と仲良くなれないことを100%自分のせいだと思ってしまう人は、自己嫌悪におちいります。失敗したことを引きずってしまい、人と仲良くなれない自分を責めてしまうのです。人付き合いだけではなく、他の物事に対する自信までなくなり、心理的に追い込まれると気持ちの回復にも時間がかかってしまいます。
他人を疑ってしまう
自分に自信が持てず、自分を信用することができないままの心理状態では、他人も同じように自分を信用してくれないのではと疑ってしまいます。実際は「仲良くなりたい」と思って声をかけてくれる人に対しても、「利用されるかもしれない」などと根拠のない疑いの目を向けてしまうのです。
自分や他人を責めてしまう
いちど自分や他人を疑いだすと、ますます他人との間の壁が厚くなってしまいます。不必要に人を疑ってしまった自分を責めたり、または思ったような反応をくれない相手に腹が立って、責めてしまいます。この心理状態を改善し克服できないと、人と仲良くなれないどころか、敵ばかり作ることになってしまいます。
人と仲良くなれない人が陥りやすいパターン
人間関係のトラブルに対処できない
人と仲良くすることにわずらわしさを持っていると、人間関係のトラブルが発生した場合にうまく対処することができません。過去に人と仲良くなれないパターンを多く経験すると、人と距離を置くことに慣れ、トラブルが起きても見て見ぬふりをしてしまいます。また正しい解決方法がわからずに、関係を悪化させてしまいます。
恋愛に消極的になる
人と仲良くなれない人は自分に自信がないことが多く、恋愛に対しても臆病です。人には誰にでも魅力的な部分がありますが、自分の悪い部分にばかり目がいく場合、好きな人ができても自信が持てずに積極的に動くことを避けてしまうのです。結果的に、恋愛は自分に必要のないものだと思い込んでしまいます。
仕事に支障をきたす
他人とうまくコミュニケーションを取れないと、生活に影響が出る場合があります。仕事は生きていく上で必要なものですが、職場での人間関係で悩む人は少なくありません。人と仲良くなれない人で、さらには仕事上の会話までスムーズにできないとなると、効率的に業務を進めることができなくなるというわけです。
他人に利用されてしまう
いつも自分中心で動いている人は人の気持ちに鈍感な分、他人からの悪意を察知することができずに、つけ込まれる可能性があります。また、普段なかなか人と仲良くなれずに悩んでいる人は、他人から親切にされると嬉しくて一気に心を開いてしまい、悪いことを企む相手に情報を与えていいように利用される危険もあります。