仕事に集中して取り組みたいと思っても、手が止まってしまったり、環境に邪魔されたりしてなかなか集中できないものです。本記事では、仕事に集中できない5つの原因と、仕事に集中できない人におすすめしたい、今からできる9つの対策法を紹介します。仕事に集中できないと達成感や充実感を得られませんし、残業ばかりになってしまうので、困っている方はぜひ参考にしてくださいね!
仕事に集中できない原因は「脳」?
仕事に集中できていない感じるときは、大抵、頭の中が散らかっていて脳が仕事に集中できていないときや、その仕事に対して気が乗らないときです。
例えば、仕事以外で何かストレスを抱えていると、集中力が分散されてしまいます。
また、「過去に取り組んだがうまくいかず中断した仕事」に改めて向き合うときなどは、前回のトラウマのせいで気が乗らず、仕事に集中できないということもあります。
逆に言えば、脳が気持ち良く働いてくれれば、どんな仕事にも集中できるのです。
以降では、仕事に集中できない5つの原因と、9つの改善策を紹介します。
まず、原因から見ていきましょう。
職場が騒がしい
脳に余計な負担をかけ、本来の働きを妨げる原因となるものは、実は、外部的な要因が締める割合の方が多いのです。
つまり、仕事に集中できるかどうかは、環境に左右される部分が非常に大きいです。
例えば、騒がしい職場環境下では、余計な情報(ノイズ)を脳がキャッチしてしまい、脳が情報処理に追われます。
本来、人間は、危険をいち早く察知するために、身の回りの情報を敏感にキャッチするようにできています。
向かいのデスクの人の電話や打ち合わせをしている人の声、外の工事音。それだけでなく、上司の加齢臭や女性社員の強い香水の香りなど、目に入るものや音、ニオイ、たくさんの「集中を妨げる要因」があるわけです。
人間関係が悪い環境にいる
上司や同僚と人間関係がうまくいっていないと、職場で孤立しがちになります。
実は、周りから孤立することによって感じる「孤独感」は人間の集中力を低下させることがわかっています。
私たち人間は、孤独感から強いストレスを受けます。
加えて、上司や同僚とうまくコミュニケーションが取れないことから、仕事が思うように進まなかったり、独りよがりになってしまったりするため、仕事で成果を上げるのが難しくなります。
そういった「自分はうまくいっていない」という感覚や不安も、仕事への集中力を失わせてしまうのです。
恋愛や家庭の問題
本来、心身ともに健康な状態であることを土台とした上で、自分の生活をより豊かにするためにおこなうのが“仕事”です。
ですから、その土台の部分がぐらついていると、当然、仕事に集中できないわけです。
例えば、夫婦関係や親との人間関係に悩んでいる、恋愛で悩んでいるなど、日常的に悩み事や心配事を抱えていると、仕事をしていても何となく上の空だったり、頭の中がモヤモヤしていたりします。
このような状態では、自分をうまくコントロールできないので、仕事に集中するのは難しいです。
恋愛や家庭の問題などから生じるネガティブな感情は強力で、頭の中に強く印象として残り続けてしまうので、ふとした瞬間に頭の引き出しから引き出されてしまい、とても厄介です。
マルチタスクで仕事をこなそうとしている
仕事の効率を高める上で、複数のタスクを同時進行していく「マルチタスク」が良いのか、それとも一つのタスクに一点集中しておこなう「シングルタスク」が良いのかについては、よく議論になります。
ただ、仕事の集中力を高めるという部分にフォーカスするのであれば、シングルタスクがベストチョイスでしょう。
ようするに、一度処理した情報をいったんしまって、別の情報を記憶から引き出し、ちょっと処理していったんしまう。そしてまた別の情報を記憶から取り出し、ちょっと処理していったんしまうという形になるからです。
職場においては、作業にずっと集中できるわけではありません。
電話が入ってきたり、社内メールが届いたり、同僚が話しかけてきたりして仕事が中断してしまうことが日常茶飯事。
そのような環境下で、マルチタスクをおこなうと、仕事を中断したときになかなか元の作業に戻れないですから、集中力を保つがの難しくなるのです。
仕事での目標や向上心が持てていない
仕事に限ったことではありませんが、目標や向上心がないと人間は物事に集中して取り組めません。
例えば、メジャーリーグの選手は、地区優勝、その先のワールドシリーズの優勝を目指しているからこそ、日々、一心不乱に練習に取り組めるのではないでしょうか?
目標を達成するためには、もっとプレーがうまくならないといけないですから、向上心も高いわけです。
もし、目標や向上心がなかったら、彼らは集中して練習できるでしょうか?そうは思えませんよね。
仕事に集中できない人は、仕事での目標がなかったり、自分の仕事に価値を見い出せていないケースが非常に多いです。人間は「これは自分にとってやる意味がある」と感じたものにしか集中力を発揮できないのです。