「鳥の図鑑や情報を集めるのが楽しい」資料探しもライフワーク
羊毛フェルトで初めて作った動物はヤマネでした。ヤマネは森林に生息するげっ歯目。1年の半分近くを眠って過ごします。丸まって眠る姿は愛らしいと評判で、国の天然記念物に指定されています。
昔、何かで知ったヤマネのかわいさに魅了をされたことから、ヤマネの本を持っていました。作っているうちに、ヤマネばかりだとカラーバリエーションが増えないことから、野鳥に挑戦することに。 次第にセキセイインコのような飼い鳥を作ってほしいという依頼が増え始め、鳥の情報を集めるようになっていきました。
仕事としての側面はあるものの、鳥の図鑑や情報を集めるのが楽しいと言います。こうして制作を通じてさまざまな種類、色、模様といった魅力を発見していくことができました。
「まだ作ったことがない種類もいるので、鳥のバリエーションを増やしていきたいですね」
鳥の魅力に刺激され、創作意欲は増す一方のようです。
動物たちとの楽しい暮らし。モデルになってもらうことも
鳥だけでなく、最初に作ったヤマネと同じげっ歯目のデグーやチンチラの制作にも励み、デグーやげっ歯目のイベントにも参加しています。
現在はチンチラの「まめ太」と暮らしていて、少し前まではデグーの「ひな」も一緒でした。
お子さんが通っている高校の動物科では、授業の一環で動物の繁殖も行っています。学園祭では繁殖個体を販売していて、動物が大好きなお子さんの希望もあって、2匹をお迎えしました。
「チンチラの魅力はふわふわなところ。毛が長いから大きく見えるけど、触ると意外と小さいんです。その見た目の体の大きさに対して、手足が小さく、取って付けたような感じがかわいいですめ」
換毛(かんもう)期には毛が舞って、出窓に積もったり、エアコンを詰まらせたりといったトラブルもあるそう。そういったことに悩む以上に、チンチラとの暮らしは楽しいようで、目を細めて魅力を語ります。
「デグーは賢いし、喜怒哀楽をわかりやすく表してくれるからかわいいですね」
2匹はときどきモデルを務めることも。2匹との楽しい生活が、創作活動の幅を広げたことは間違いありません。