独身の方含めこれから結婚や出産を迎える20代~30代の女性や、子ども達も手が掛からなくなってくる40代。

ライフイベントや人生設計を考えた時、女性のキャリアはどうしてもそうしたものに左右されがちです。

また、今はサラリーマン生活が順調でも、「このまま会社員として終わっていいのかな…?」と、漠然としたモヤモヤを抱えている方もいるのではないでしょうか?

近年、フリーランスとして自由に活動する女性が増えており、ワーママも例外ではあません。

この記事では女性フリーランスの現状をリアルにレポートしていきます。

ワーママがフリーランスに転向するメリット・デメリットはもちろん、女性がフリーランスに転向する方法や注意点も詳しくお伝えしていきます。

社畜モードの人生はもうこりごり!あなたの理想を叶えるために、行動を起こしてみませんか?

1.女性フリーランスの現状

日本のフリーランスで働く人の性別や平均年齢を見ると、本業をフリーランスにしている女性はそれほど多くありません。

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用,JPSED全国就業実態パネル調査2019|データで見る日本のフリーランス)

2019年に発表された「データで見る日本のフリーランス」によると、フリーランスの男女比はおよそ【8:2】となっており、女性は21.4%にとどまっています。

しかし、ここ1、2年でフリーランスの人口は劇的な変化を遂げています。

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用,ランサーズ|フリーランス実態調査2021)

ランサーズが発表した「フリーランス実態調査2021」によると、日本のフリーランス人口は2021年に爆発的に増加!2020年~2021年までの1年間で、約600万人も増えているのです。

このフリーランス人口の爆発的な増加は、「新型コロナウイルスの流行」が大きく影響していると言われています。

  • コロナ対策による外出自粛で、隙間時間を活用した【フリーランス主婦・主夫】が増加した
  • 本業を失ってフリーランスに転向した人が増加した
  • コロナウイルスの流行をきっかけに、会社に頼らない働き方を模索する人が増えた

などを考慮すると、ここ1、2年程で女性フリーランスの人口も増えていることが容易に想像できますね。

とはいえ、子どもを抱えた女性がフリーランスに転向するのは、とても勇気がいることです。ワーママ女性のフリーランス転向には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?次で詳しくみていきましょう。

2.ワーママ女性がフリーランスで仕事をするメリット・デメリット

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

(1)ワーママ女性がフリーランスになるメリット

●子育てと両立しやすい

フリーランスは会社勤めに比べて非常に自由度が高いため、子育てと両立しやすいです。

  • 決まった時間に出社・退社する必要がない
  • ほとんど家で仕事ができる
  • 子どもの都合に合わせて、仕事のスケジュールを自由に調整できる

など、フリーランスは、子育て中のワーママにとってとても魅力的な働き方です。

●妊娠・出産に左右されにくい

フリーランスは自分の裁量一つで仕事の量や内容を決定できるため、妊娠・出産でキャリアを断絶されることがありません。

企業に勤めていると、いわゆる「マミートラック」で不本意なキャリアを歩まざるを得なくなる女性もいますが、フリーランスならその心配はありません。実力主義のフリーランス業界では、「男性だから昇進できる」、「男性だから大きな仕事を任される」というような男女差別が少ないのです。

フリーランスは、自分の実績や経験のみで判断される、非常にフラットな働き方と言えるでしょう。

●人間関係のストレスが少ない

フリーランスは自分中心で働くため、人間関係のストレスが少ないです。

会社勤めをしていると、人間関係の悩みが後を絶ちません…。特に女性の場合、マタハラセクハラなどに悩まされることもあるでしょう。

その点、フリーランスは嫌いな人間と仕事をしなくても大丈夫!クライアントが苦手な場合は、次から仕事を受注しなければよいのです。自分の好きな仕事をのびのびとできる環境がフリーランスには整っています!

(2)ワーママ女性がフリーランスになるデメリット

●収入が増えると配偶者控除が受けられない

フリーランスで働きすぎると、「配偶者控除」「配偶者特別控除」が受けられないことがあります、

注意!フリーランスの配偶者控除
フリーランスは所得が133万円(年間)を超えると配偶者控除・配偶者特別控除が受けられない!

扶養の範囲内で働きたい場合は、年間所得が133万円を超えないように注意しましょう。

●保育園の入園審査が通りにくいことがある

フリーランスの場合、「在宅勤務」や「勤務時間が短いこと」を理由に、保育園の入園審査に落ちる人もいるようです。勤務状況を正しく理解してもらうために、就労証明書などをきちんと提出することが大切です。

●収入が安定しにくい

フリーランスは、男女問わず「収入が安定しにくい」のが最大のデメリットです。

会社勤めをしているワーママの場合、フリーランスで同じ収入を確保できる保証はどこにもありません。ワーママ世代と言えば、子どもにもお金が掛かる時期…。安定収入を手放すのは、とても勇気がいることです。フリーランスは、自由と引き換えに「リスク」を背負う働き方とも言えますね。