松本:その後、フリーランスとしてデビューされた経緯を教えてください。
武居:この時期に結婚したんですが、夫がいきなりカナダに半年間留学したいと言い出したので、ついて行くことにしたんです。夫がアメリカ人で、日本でまた暮らせるかどうかわからなかったので、自然とフリーランスの道を選ぶことになりました。文芸翻訳の勉強に本腰を入れはじめたのもそのころです。
松本:フリーになるタイミングは皆さん迷われますよね。振り返ってみていかがですか?
武居:フリーランスとしてがんがんやっていく自信があったわけではありませんが、夫とカナダで暮らすチャンスも1度きりかもしれないと思い、一歩踏み出すことにしました。転勤族の家庭で育ったからか、自然のなりゆきに身を任せるのが得意で、環境が変わることに抵抗がないんです。チャンスがめぐってきたらぱっとつかめるよう、いつも身軽でいたいと思っています。家にもソファーは置いていません(笑)
松本:すごいですね(笑) 文芸翻訳には昔から興味があったのでしょうか?
武居:いつか一冊訳せたらいいなと、漠然と思っていました。自分にはとてもできないと思っていた時期もありましたが、勉強すればするほど楽しくて、いつしか真剣に志すようになっていました。文芸翻訳者の越前敏弥先生のもとで勉強をはじめて約5年になります。
松本:文芸翻訳のお仕事もされていますよね。
武居:小説の下訳やリーディングのお仕事をいただいています。文芸翻訳に携わる仲間もできて、今年は同人誌を発行する予定です。長期間つづく本の翻訳と短納期が多い実務翻訳を両立するのは大変ですが、テンナインにわがままを聞いてもらいつつ、試行錯誤しながらがんばっています(笑)
松本:いえいえ。武居さんの翻訳はクライアントからとても好評なので、いつになったら武居さんのスケジュールが空くか、いつも首を長くして待ってる状況です(笑)
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