4.通訳形態って?

通訳にはいくつかのやり方があるのをご存じでしょうか。

■逐次通訳
スピーカーが話した後に都度通訳を入れる方法です。おそらく一般的に思い描く通訳はこの形が多いのではないでしょうか。基本的にスピーカーが話すのと同じだけ通訳の時間が必要です。

■同時通訳
スピーカーが話しているのとほぼ同時に通訳を入れる方法です。通訳ブースと呼ばれる部屋の中に入り、イヤホンで聞こえてくる音声を聞きながらマイクに向かって通訳します。

■ウィスパリング
スピーカーが話しているのとほぼ同時に通訳を入れる方法です。同時通訳と違い通訳ブースは必要なく、通訳を聞く人の耳元で囁くように通訳します。パナガイドという通訳機材を使用して複数人に向けて通訳することもあります。

詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください→通訳の種類「同時通訳」「逐次通訳」「ウィスパリング」

会議の場面によって向いている通訳の方法があります。例えば、一言一句聞き逃したくない契約書締結の時には逐次通訳、大きな国際会議は同時通訳で行われることが多いかと思います。

とはいえ、通訳を依頼される皆様のご希望に沿って通訳の形は決まってきます。もちろん、希望内容によっては実現が難しい場合もありますが、その際はエージェントから最適な形をご提案いたします。

5.通訳における休憩時間って?

「この会議の場合、2名体制での対応になります」
「ランチ休憩は1時間確保いただけますか?」
エージェントにそんなふうに言われた経験がある方もいるかもしれません。 会議の内容や条件にもよりますが、通訳者が連続で対応できる時間には限界があります。特に同時通訳の場合、聞く作業と話す作業を同時に行っているのでどうしても脳の消耗が激しいのです。通訳者の中には回復を助けるためにチョコレートを持ち歩く方も多いんです。だからこそ、長時間の会議や難易度の高い会議の場合には通訳者は複数名で交代しながら対応しますし、1日実施される会議ならばランチ休憩をしっかり確保する必要があります。

通常、通訳者には通訳時間と同じだけ、休憩時間が必要だと言われています。例えば2時間の会議の場合、通訳をしていなかったとしてもずっと話し続けているだけで(もしくは聞いているだけでも・・・)疲れてしまいますよね。

通訳者によって体力の差はありますが、どの通訳者も休憩時間が必要なことは変わりありません。適切な休憩時間、人数体制で通訳を行うことは通訳の品質を担保することになりますし、ひいては会議の満足度を上げることにつながります。

6.リモート会議での通訳って?

コロナ禍以降、対面での会議は少なくなり、同時にオンラインでの会議が増えてきました。

オンライン会議での通訳ってどうすればいいんだろう?そう思われる方もいらっしゃるでしょう。安心していただきたいのは、リモート会議に通訳を入れたいというご依頼にテンナインではたくさん対応しているということです。

リモート会議での通訳方法について知りたい方はぜひこちらの記事をご覧ください。→Zoomを使用したオンライン同時通訳について

さて、ここで皆様に紹介したいのは、通訳を入れた際のオンライン会議での注意点についてです。

■イヤホン付きマイクをご使用ください!
話している人の声が良く聞こえなければ通訳はできません。よりクリアに通訳者が皆様の発言を聞き取り、良い通訳をお届けするためにぜひイヤホン付きマイクを使ってください。ハウリングの防止にも役立ちます。

■話していないときにはマイクをミュート!
誰かが話しているときに別の人のマイクがオンになっていてガサガサ余計な音がする・・・。オンライン会議でそんな経験がある方もいるかもしれません。ちょっとした雑音が通訳を妨げる原因になります。自分が話していないときにはマイクミュートをぜひ徹底してくださいね!

いかがでしょうか。きっと通訳が入らない会議で注意している点とそれほど変わらないでしょう。けれどこの少しの点を注意するだけで、通訳のクオリティがグッと変わってくることもあるんです。普段のオンライン会議の時からぜひ気を付けてみてくださいね。

7.補足情報

7-1. 二次使用って?

「この場合は二次使用が適用されます」 通訳エージェントにそう言われた経験はありせんか?

基本的に通訳はその場にいる方に向けた一過性のサービスです。ですから、録画・録音した通訳音声を別の場所で再生して聞いたり、配信したりする場合には二次使用料が適用されます。

録音・録画したいけれど、この場合はどうなんだろう?そう思われた時にはまず相談してみてください。

7-2. 動画通訳って?

動画を通訳してほしい。そう思うときに考えられるのは以下2パターンかと思います。

  1. 会議の中でビデオを流すのでそこも通訳してほしい
  2. 録画した動画自体に上から通訳をつけてほしい

基本的に通訳者はビデオや動画は通訳しないことが多いです。しかし、どうしても通訳が必要な場合は原稿(スクリプト)や動画自体を事前に共有いただくことなどを条件に通訳者に交渉できる場合もございます。動画の内容や条件によって対応できる場合、できない場合はもちろんありますが、必ずしもノーというわけではありません。

また、2の場合についてはテンナインでは専用のサービスも展開しています。ただ、通訳者はプロのナレーターではありませんので、あくまで通訳だということはご留意くださいね。

提供・HiCareer(通訳者・翻訳者へのインタビュー記事や英語学習の情報が満載!)

【こちらの記事も読まれています】
思わず共感する40代独身女性あるある
100均グッズで宅飲みをワンランクアップ
生活費月100万円超「ご近所セレブ」の実態
旅行のお土産、いくらが適切?
あぁ、癒やされる。飼いやすいペット5選