心をすっきりさせる「瞑想」とは?
毎日「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と忙しすぎて、お手上げ状態になることってありませんか?
分刻みのスケジュールで予定が入っている経営者はもちろん、会社員や家事をする主婦でも、やるべきことがたくさんあると、頭の中が混乱して優先順位がわからなくなったり、モチベーションが落ちてしまったりするものです。
感情的に高ぶったり、やるべきことに手がつけられない散漫な状態に陥ったときに、本来のペースを取り戻す最もシンプルな方法が「瞑想」です。
瞑想は「脳をリラックスさせて、自分の内側と向き合うため」に行います。自分の脳を休ませて、1日をスッキリとした状態で過ごせるようになるのです。瞑想は、目をつむり、姿勢を正し、呼吸を整え、集中して行います。1分間でも十分効果がありますが、続けて実践することで、リラックス効果や心の整理ができると言われています。少しずつ日々の生活に取り入れてみてはいかがですか?
「瞑想は危険」と誤解してない?
「瞑想」と聞くと、「何だか怪しい」と感じる人も少なからずいるかもしれません。歴史を紐解くと、インドのヨガや日本の禅宗の「修行」の一環であることから、そういった印象を受けるのかもしれません。
しかし「瞑想」は、心の安寧を取り戻すための「心の深呼吸」と同じもの。リラックスのための瞑想は「危険」などとはまったく無縁のものなのです。
瞑想を危険だと思う人は、「瞑想」の意味を理解せず先入観だけで拒否していることがほとんどかもしれません。たとえば日本で有名な「瞑想法」である「座禅」を「危険」とは思わないはずです。
また、「瞑想」という言葉に、違った好奇心がくすぐられる人もいるはずです。不思議系メディアなどでも、異次元体験ができるかのように語られたりする「瞑想」の世界観。大勢の人の意識を集中させるシンプルな技法の側面もあるため、瞑想は集団的な指導に取り入れられることもあります。
「瞑想」には多くの種類がありますが、その多くには共通した以下の4つの要素があります。
①できる限り雑念を払って静かにすること
②特定の心地よい姿勢をとること(座位、臥位、歩行またはその他の姿勢)
③一点に集中すること(特別に選んだ言葉や語句、物体、呼吸の感覚)
④ 開いた姿勢でいること(判断することなく雑念を自然に去来させること)
厚生労働省が発信する『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』には、瞑想の効果として血圧の降下・過敏性腸症候群の症状の緩和・不安感や抑うつ感と不眠の改善などがある場合があると記載されており、「瞑想」は決して宗教的で危険なものではありません。
厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』