「自分が気持ち悪い」と思いながら過ごすのは、心も身体も健康とも言えませんよね。一体なぜ「自分が気持ち悪い」と思ってしまうのでしょうか。今回は、自分が気持ち悪いと感じる心理、どうしたら自分嫌いを克服できるのかを解説します。
「自分が気持ち悪い」と感じる原因はどこにある?
一体なぜ「自分が気持ち悪い」と感じてしまうのでしょうか。
なぜを追求していくと、そこには原因やきっかけとなる出来事があります。
あなたにも当てはまる部分があるかもしれません。
考えられる4つの原因を紹介します。
①幼い頃に認めてもらえなかった
幼い子供は、とにかく好奇心旺盛ですよね。
「見て欲しい」「認めて欲しい」「構って欲しい」という感情が大きい時期です。
好奇心旺盛な幼少期に他人から認めてもらえないことが続くと、
「認めてもらえない自分が悪い」
「ちゃんとできない自分が悪い」
と自分自身を責めてしまうのです。
「自分が気持ち悪い」という感情は、幼い頃の出来事が影響しているかもしれません。
②できない自分を恨んでいる
「どうして思い通りにできないんだ」
「どうして毎回失敗してしまうんだ」
周りの期待に応えようと精一杯やってもなぜか失敗してしまう…。
うまくいかないことが続くと「我慢」が続き、自分を恨むようになります。
結果、自分をなかなか認められず、「自分が気持ち悪い」と感じるようになるのです。
③過去に失敗経験がある
・人前で話す時にどもってしまった
・人前で緊張し大きな失敗をしてしまった
過去の失敗経験から「自分が気持ち悪い」と思うことも少なくありません。
失敗した自分を客観的に見てしまい、「恥ずかしい」「自分はだめな人間だ」と思い込んでしまうことが原因です。
④身近にいる人から暴言を吐かれる
大人になってからの出来事が原因で「自分が気持ち悪い」と感じるケースもあります。
この場合、幼少期の記憶は関係ありません。
特に、身近にいる人の言動は影響力が強いと言えます。
例えば、
・良かれと思った行動を笑われた
・みんなの前で馬鹿にされた
・何度も「ばか」「あほ」と言われた
継続的にマイナスな言葉を浴びると「自分はダメ人間だ」と勘違いしてしまうのです。
まさに「言葉は凶器になる」と言えるでしょう。
自分が気持ち悪いと感じる5つの心理状態
「自分が気持ち悪い」と感じる時、どんな心理が働いているのでしょうか。
考えられる5つの心理状態を紹介します。
①自分を認められない
「自分が気持ち悪い」と感じる時は「自己嫌悪」におちいっている時です。
・自分を褒められない
・自分の存在意義を感じられない
・自分はダメな人間だと感じる
・自分を肯定できず、否定的な言葉ばかり浮かぶ
当てはまる方は要注意。
自己嫌悪時は、常に誰かに対して劣等感を抱く心理状態にあります。
この心理の奥底には「自分自身を認めてあげられない」という心理が働いています。
②理想の自分と現実がかけ離れている
自分への期待が高いと「自分が気持ち悪い」と感じやすくなります。
なぜなら、理想と現実のギャップにがっかりしてしまうからです。
現実の自分が必ずしも理想の自分に到達できるとは限りませんよね。
さらに、理想の自分と現実がかけ離れすぎると、
「自分は人の役に立てない」
「全然思いどおりに行動できない」
と焦りの気持ちが大きくなり、自分を責め続けます。
結果、現実の自分にがっかりし「自分が気持ち悪い」という心理が働くのです。
③自分の良いところを見出せない
マイナス思考が強いと「自分が気持ち悪い」と感じやすくなります。
なぜなら、自分自身の良い部分を見出せなくなるからです。
・物事に対して、悪いところだけに注目しがち
・周りの人に褒められても、なかなか受け入れられない
当てはまる方はマイナス思考の持ち主かもしれません。
マイナス思考の持ち主は、他人から褒められてもなかなか自分を認められません。
結果、自分の欠点ばかりに目がいき「自分が気持ち悪い」という心理が働きます。
④自分の感情をコントロールできない
「自分が気持ち悪い」と感じる人も本心では「自分を好きになりたい」と感じています。
しかし、自己嫌悪が強くなると「自分を好きになりたい部分」と「自分の嫌いな部分」のコントロールがうまくできません。
結果、「こんな風に考えてしまう自分が嫌い」と自分の感情にフタをしてしまうのです。
自分の感情をうまくコントロールできない苛立ちから「自分が気持ち悪い」という心理が働きます。
⑤挫折した自分を責めている
自分に対するルールや目標が原因で、自己嫌悪を感じるケースも少なくありません。
目標が達成できない自分を責め「自分を気持ち悪い」と感じてしまいます。
理想の自分が高い方ほど、挫折した自分を受け入れられず「自分が気持ち悪い」という心理が働きます。
また、長い期間ストレスや我慢を続けてきた方にも現れやすい心理状態と言えるでしょう。