医療脱毛をするときの注意点

続いて、医療脱毛をするときの注意点をお伝えします。

しっかりとした脱毛効果を得るために大切なポイントですので、事前に確認して医療脱毛スタートに備えましょう。

脱毛直後に効果は実感できない

毛が抜ける効果を実感できるのは、施術を受けてから1週間〜10日ほど経ってからです。

脱毛直後に毛が抜けていなくても心配いりません。

医療レーザーの照射を受けたムダ毛は、施術後に伸びてきます。

ただし、毛を生やす組織が破壊されているため、自然に抜けてしまいます。

日焼けや乾燥に気を付けてしっかり保湿する

医療脱毛時には、肌の状態をよくすることも大切です。

熱を使って毛を生やす組織を破壊する医療脱毛は、肌がデリケートな状態だと、やけどや炎症といった肌トラブルにつながる可能性があります。

とくに日焼けは要注意です。

脱毛後は肌のバリア機能が低下するため日焼けしやすくなります。

日焼けをすると医療脱毛の痛みを感じやすくなりますし、炎症を起こしていれば施術を受けられなくなってしまうので、脱毛中はしっかり紫外線ケアをしましょう。

また、医療レーザーの照射を受けると肌が乾燥しやすくなるため、脱毛前後の保湿も重要です。

肌が乾燥した状態では、脱毛効果を実感しにくくなるともいわれています。

こまめに保湿して肌の潤いをキープしましょう。

毛周期を意識して継続的に医療脱毛に通う

医療脱毛は1回では終わりません。

毛の生え変わる周期のことを「毛周期」といい、「成長期」「退行期」「休止期」を繰り返しています。

このうち、医療脱毛の効果があるのは、成長期の毛だけです。

退行期と休止期の毛はメラニン色素が薄く、毛母細胞に栄養を送る毛乳頭も離れてしまっているため、レーザーを照射しても効果がありません。

さらに、成長期の毛は全体の20%ほどですので、毛周期に合わせて複数回の施術を受ける必要があります。

つまり、医療脱毛は継続して通わないと、満足のいく脱毛効果は得られないということです。

医療脱毛途中の自己処理はシェーバーにする

脱毛後、伸びた毛が自然と抜け落ちた後は、新たに成長期に入った毛が生えてきます。

したがって、ある程度毛量が減るまでは、自己処理が必要となるでしょう。

自己処理の際は、肌に刃が直接触れない電気シェーバーを使うことをおすすめします。

カミソリは肌を傷つける可能性があるため避けたほうが無難です。

毛抜きや脱毛ワックスを使った自己処理は絶対にやめましょう。

肌への負担が大きいうえ、脱毛効果も得られなくなるためです。

自分に合うクリニック選びのポイント

次に、自分に合うクリニック選びのポイントを見ていきましょう。

期待する効果や毛量・毛質、ライフスタイルは人によって違うため、希望に合うクリニックもそれぞれ違います。

どういったポイントに注目すればよいかをお伝えしますので、自分にとって譲れないポイントを明確にしておきましょう。

脱毛費用以外の費用にも注目する

満足いくまで全身脱毛する費用は、決して安くはありません。

医療行為である分、医療脱毛はサロン脱毛より1回あたりの費用が高くなりがちです。

費用がかかるからこそ、脱毛費用だけでなく、トータル金額に注目してクリニックを選ぶことをおすすめします。

医療脱毛は、クリニックによっては初診料や再診料がかかります。

また、シェービング代や予約のキャンセル料、麻酔代などがかかるケースもあるため、脱毛費用以外にどのような費用が発生するのか事前に確認しておきましょう。

もう少し詳しく見ていきます。

痛みが不安な人は麻酔の費用をチェック

医療脱毛は、部位や毛量・毛質によっては強い痛みを感じることがあります。

痛みの感じ方は人それぞれですが、初めての医療脱毛だとどのくらいの痛みがあるのか不安ですよね。

医療脱毛は医療機関で行うため、痛みが強い場合には麻酔を使用できます。

痛みに弱い方や不安な方は、麻酔の費用を事前にチェックしておきましょう。

クリニックによって麻酔の費用は異なります。

想像より高額だと、痛くても麻酔を使うことをためらってしまうかもしれません。

使うことを前提で考えるなら、麻酔がプラン料金に含まれるクリニックを選ぶのもよいでしょう。

予定変更が多いならキャンセル料を重視

医療脱毛は事前に施術日を予約します。

仕事や育児の関係で予定の変更が多いなら、予約をキャンセルした場合の扱いはしっかり確認しておきましょう。

キャンセル料の有無はもちろん、いつからキャンセル料が発生するかも重要なポイントです。

予約前日まではキャンセル料がかからず、当日はキャンセル料がかかるクリニックも少なくありません。

急な予定が入ることが多いのであれば、キャンセル料がかからないクリニックをおすすめします。

キャンセル料が発生しなくても、コース回数が消化扱いになる場合があるので、事前によく確認しておきましょう。

脱毛機の種類と効果を事前に確認する

医療脱毛に使われる脱毛機にはいくつか種類があり、レーザーの波長や得意とする毛質が異なります。

脱毛機の種類を紹介しますので、検討するクリニックが使う脱毛機にどのような特徴があるかを確認してみましょう。

複数の機械を導入しているクリニックなら、さまざまな毛質に働き掛けるため、より脱毛効果を見込めます。

【レーザーの種類】アレキサンドライトレーザー

アレキサンドライトレーザーは波長が755nmと短めです。

毛根が深い毛には届きにくい反面、メラニン色素に反応しやすいので、しっかり毛母細胞などを破壊してくれます。

いわゆる剛毛にも効果が高いとされますが、メラニン色素の薄い産毛には反応しにくいという特徴もあります。

また、日焼け肌や浅黒い肌だと、肌表面のメラニン色素にも反応してしまい、やけどをしたり痛みを感じたりする可能性があるため注意しましょう。

色素沈着しやすい部位の脱毛にはあまり向いていません。

【レーザーの種類】ダイオードレーザー

ダイオードレーザーの波長は800nm程度です。

レーザー波長の長さもメラニン色素への反応も、アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの中間程度です。

アレキサンドライトレーザーよりも深いところまで届くため、根深いムダ毛への効果が見込めます。

同様に産毛にも照射しやすいため、比較的オールラウンダーな脱毛機だといえるでしょう。

【レーザーの種類】ヤグレーザー

ヤグレーザーの波長は、3種類のなかで最も長い1,064nmです。

肌深くまでレーザーが届くため、根深いムダ毛にもしっかり働き掛けます。

ただし、肌深部に働き掛けるため、痛みを感じやすい点には注意が必要です。

また、3種類のレーザーのなかで1番メラニン色素に反応しにくいため、浅黒い肌や色素沈着している部位への照射も可能です。

黒ずみが起こりやすいVIOラインの脱毛には、ヤグレーザーをおすすめします。

【照射方法】熱破壊式

脱毛機には、2種類の照射方法があります。

「熱破壊式」は、ショット式とも呼ばれる照射方法です。

レーザーがメラニン色素に反応して熱を発生させ、その熱で毛乳頭などを破壊します。

高い出力で、毛のもとになる毛母細胞と毛母細胞に栄養を送る毛乳頭を一気に破壊するイメージです。

【照射方法】蓄熱式

「蓄熱式」は、低出力のレーザーを繰り返し照射し、じっくりと熱を加える照射方法です。

蓄熱式の場合、発毛を促すバルジ領域などを主なターゲットとしています。

そのため、脱毛後に自然と毛が抜け落ちるまでの期間が熱破壊式より長く、脱毛効果を感じにくいかもしれません。

予約のしやすさと通いやすさは重要

医療脱毛には定期的に通うことになるので、予約の取りやすさと通いやすさは重視したいポイントです。

まずは、予約システムがどのようになっているかを確認しましょう。

Web予約ができるクリニックなら、空き時間に予約できるため便利です。

その際、近隣の院で施術が受けられるかどうかをチェックしておくのも大切。

なかなか予約が取れなくても、契約院以外で施術ができるなら選択肢を広げられます。

契約院以外でも予約が取れるなら、自宅と勤務先の近くに院があるとスケジュールに合わせて通いやすいでしょう。

脱毛範囲を確認して漏れのないようにする

全身脱毛する場合は、脱毛範囲の確認が必須です。

「全身脱毛プラン」という名前でも、顔やVIOを含むかどうかはクリニックによって異なります。

追加費用で顔とVIOを含められるケースもあれば、対象外となるクリニックもあるため、プラン内容をしっかり確認しましょう。

また、複数のクリニックや脱毛サロンに通う場合、部位の境目に照射漏れが発生する可能性があります。

部位の分け方もクリニックによって差があるため、同じワキパーツでも範囲が微妙に異なるかもしれません。

境目のわずかな照射漏れは後からのフォローが難しいため、できるだけひとつのクリニック・サロンで施術を受けることをおすすめします。

トラブルや解約時の対応を確認する

何のトラブルもなく脱毛を終えられるのがベストですが、問題が発生する可能性も無視できません。

熱を加えて肌内部の発毛組織を破壊する以上、やけどやかゆみ、痛みといった肌トラブルが起こる可能性があります。

医療脱毛の場合、医療機関で医師や看護師が施術を行います。

肌トラブルが起きた場合は無料で診察してくれるクリニックも多いため、トラブル時の対応を確かめておきましょう。

事前カウンセリングで不安を相談しておくのも大切です。

また、解約時に解約手数料がかかるケースもあります。 ] 指定の期間を過ぎると返金対象外となることもあるため、解約時の条件も確かめておきましょう。

家族や仕事の都合で引っ越しの可能性があるなら、契約院以外に転院できるかの確認も必要です。

契約院以外で施術できない場合や引っ越し先に院がない場合は、解約するしかありません。