ギフテッドの特徴は、人それぞれ異なることから診断が難しいと言われています。発達障害などと誤診されることも少なくありません。この記事では、「ギフテッドかも?」と思ったらまずどう行動したらいいか、ギフテッドの診断はどこですべきなのかを紹介します。

ギフテッドかも?と思ったら

ギフテッド診断はどこでする?IQチェックや見分け方のコツ
(画像=『Rolmy』より引用)

「ギフテッドかもしれない…」
「ギフテッド診断できないかな…」

そんな疑問を感じたら、まずは日常行動をチェックしましょう。

①「ギフテッド児の共通特性」での行動チェック

ギフテッド診断はどこでする?IQチェックや見分け方のコツ
(画像=『Rolmy』より引用)

まず、おすすめしたいのが『わが子がギフテッドかもしれないと思ったら』(春秋社)という著書内にある『ギフテッド児の共通特性』での行動チェック。

ギフテッド診断はどこでする?IQチェックや見分け方のコツ
(画像=『Rolmy』より引用)

ギフテッド児に共通してみられる特性を23項目にあげています。
ギフテッドには複数の検査がありますが、日常行動もギフテッドと判定する重要な事柄です。

著書内の『ギフテッド児の共通特性』に多くのチェックが当てはまった場合、ギフテッドである可能性は非常に高いと言われています。

この著書の原書は、ギフテッド教育にもっとも影響を与えた人物である、ジェームズ・T・ウェブが手がけたもの。
彼は、数多くのギフテッド児の相談に関わり、数十年にわたる膨大な資料からギフテッド児に診られる「共通特性」を導き出しました。

②「NAGCのギフテッドの才能の特徴」で言動をチェック

ギフテッド診断はどこでする?IQチェックや見分け方のコツ
(画像=『Rolmy』より引用)

アメリカのギフテッド教育推進団体である「NAGC」のWEBサイトには、
「我が子はギフテッドかもしれない」と感じた親御さんに向けた「ギフテッドの才能の特徴」を

①認知
②クリエイティブ
③感情
④態度やふるまい

4つの項目に分けて紹介しています。
ここでは、1部を抜粋し、紹介します。

①認知
・豊富な語彙力
・目標に向かって粘り強く行動する
・興味や能力の多様性

②クリエイティブ
・創造性・創意工夫
・鋭いユーモアのセンス
・刺激に対する寛容さ、幅広い興味

③感情
・異常なまでの感情の深さと激しさ
・他人の感情に対する感受性や共感性
・自己と他者への期待が高く、しばしばフラストレーションの感情を持つ

④態度や振る舞い、行動
・無限の情熱
・常に疑問を持つ
・しゃべりっぱなし、おしゃべり

出典:「NAGC」
(※WEBサイトに提示されている特徴を抜粋し、日本語へ翻訳したものを掲載しています)

『わが子がギフテッドかもしれないと思ったら』と『NAGC』で確認できる特徴は似ている部分が多くあります。

個人的には、『わが子がギフテッドかもしれないと思ったら』の方が特徴の表現の仕方が分かりやすく感じました。
「ギフテッドかも?」と感じたら、活用できるものを参考に、行動チェックからはじめるといいかもしれませんね。

ただし両者とも、あくまでひとつのチェックリストとして活用してください。
ギフテッドに共通する特徴はたくさんありますが、全て当てはまるとは限りません。