太りやすい理由3:トランス脂肪酸
「パンと言えばバター」というイメージを持つ人も多いかと思いますが、実は、パンには体に良くない油が使用されている場合も多いんです。
その体に良くない油というのは…「トランス脂肪酸」と呼ばれる油です。トランス脂肪酸は、天然のものと、油脂を工業的に加工するときにできるものがあります。 パンに使われることが多いのは、後者の人工的なものです。
トランス脂肪酸をとりすぎると、中性脂肪が増え・血流が悪くなり・代謝が落ちる原因になると言われているんです。他にも、悪玉コレステロールの増加、心血管疾患、糖尿病との関連が報告されています(「人間栄養における脂肪及び脂肪酸に関するFAO/WHO合同専門家会合」2010)。
安い市販のパンを買う時はチェック
こんなに危険なトランス脂肪酸ですが、なんと、日本では使用制限がなく、どれだけトランス脂肪酸が含まれているか分からない食品も多いんです。
さらにやっかいなのが、日本では表示義務がないため、原材料には「トランス脂肪酸」とは表示されていない場合が多いです。
ちなみにトランス脂肪酸が含まれているものは、マーガリン・ショートニング・ファットスプレッド・植物性油脂などと記載されいるものが多いので、注意して原材料をチェックしてみてくださいね。
トランス脂肪酸は、バターを使うより安く品質を安定させやすいので、スーパーやコンビニに並ぶ安いパンに使用されている場合が多いです。
つまり、過去の私のように、安い市販のパンを、毎日のように食べていると、トランス脂肪酸をうっかりたくさんとってしまい、知らず知らずのうちに、どんどん代謝が悪い体を作りあげ、健康まで害してしまう可能性があるということです。
(編集部注:WHOは、トランス脂肪酸の摂取は総エネルギー量の1%未満にするべき、と勧告しています。厚生労働省によると日本人は平均0.3%とセーフの範囲ですが、摂りすぎないようにしましょう)
パンを食べても痩せるポイント
ここまで聞くと、「パンってそんなにダイエットに良くないんだ」とショックを受けたでしょうか。でも、「パンを食べないなんて考えられない!」なんて方も多いと思います。
そんな方のために、今から、パンを食べても痩せるポイントを伝えていきますね。