3か月で集まった金額は1億6千万円を超えた

「SAVE THE CAT HIDA!」と名付けたプランが採用され、昨年10月からふるさと納税で支援金が集められることになった。

個人のふるさと納税・ガバメントクラウドファンディング・企業型ふるさと納税の合計額は、昨年12月末までの3か月間で1億6400万円。5年で目標としていた5億円のうち、3割以上の支援金が集まった。支援金の半分、上限5000万円までが年度ごとの事業費に充てられる。

「SAVE THE CAT HIDA!」の5か年計画は、下記のとおり。実現していけば、飛騨市は「日本一猫に優しい町」として注目を集めるだろう。

SAVE THE CAT HIDA!の事業計画

<’21年> ・猫プロダクトの開発 飛騨市の名産品を生かし、ネコ好きな人々の心を動かす商品開発を行う。

<’22年> ・猫勢調査 飛騨市内で飼養されている猫や野良猫の情報をデータベース化する。 ・保護猫シェルターの設立 コンテナを改修し、保護猫シェルター兼カフェを設立。地域の人々が集える場所にする。 ・不妊手術保護猫専門病院、ホスピスの設立 移動式の不妊手術保護猫専門病院とホスピスを開設する。

<’23年> ・高齢者猫シェアリング 地域の高齢者に保護猫を預かってもらい、高齢者の見守りも行う。 ・町おこし 上記事業を通し、飛騨市が「日本一猫に優しい町」として広まることを目指す。

<’24年> ・日本初の猫の学校設立 猫や社会事業を学べる学校を設立し、保護猫活動を担う人材を育成する。

<’25年> ・空き家の活用 飛騨市内の空き家を改装し、猫と一緒に働けるシェアハウスや猫との暮らしを体験できるゲストハウスを造る。保護猫たちのためのシェルターの役割も担う。 ・火葬事業 ペット墓地・霊園、ペットロスケアプログラムの整備。猫の行く末にも寄り添う。