新しい靴を履いたときなど、小指に水ぶくれやまめなど靴擦れができて痛い思いをしたという経験は、一度ならずとも覚えがあるのではないでしょうか。小指に靴擦れができると歩くだけでも痛いし辛いしで大変です。小指に靴擦れができてしまう原因や、できてしまったときの対処法や靴擦れの防止対策をご紹介します。
靴擦れとはどんな状態?
皮膚と靴で摩擦が起こり、熱が発生している状態
長時間歩いたときや新しい靴を履いたときなど小指に靴擦れができることがありますが、靴擦れと一言でいっても水ぶくれやまめなどその症状はさまざまです。では、靴擦れとはそもそもどのようなものをいうのでしょう。
靴擦れとは、長時間靴を履くことで皮膚と靴の間で摩擦が生じることで起こる症状のことです。靴の内側と足が擦れることで摩擦が起き、そのときに熱が生じて水ぶくれやまめなどの症状が出るのです。
小指の靴擦れができる原因とは?
靴のサイズが合っていない
靴擦れの原因として一番に言われることが、足と靴のサイズが合っていないことではないでしょうか。足と靴のサイズが合っていなければ、歩いている間に靴の内側と足が擦れ、小指が靴擦れになってしまうケースが多くあります。
足よりも靴のサイズが小さくても、圧迫されて小指に水ぶくれやまめができるケースもありますが、逆に靴のサイズが大きすぎても小指に靴擦れを起こすことがあります。
靴が足よりも大きいということは、靴の中で足が動いてしまい擦れる状態が続くということです。靴を選ぶときには、自分の足とサイズの合った靴を購入するようにしましょう。
足の幅と合っていない
足のサイズは縦だけではなく、横幅も大切です。特に日本人の足は横幅が広いと言われており、パンプスなど横幅が狭い靴を履くことで足と擦れ、小指に靴擦れを起こすこともあります。
ただし、日本人の足の横幅が広いからといって、全員の横幅が広いとは限りません。自分の足も幅が広いと思い込み、足よりも幅が大きいサイズの靴を選ぶことで靴の中で足が動き、靴の内側と皮膚が擦れて小指に靴擦れを起こすこともあります。靴を選ぶ際には、自分の足の幅と靴の横幅が合ったものを選ぶようにしましょう。
靴の素材が原因?!
革製の靴など、買ったばかりの頃は硬くて肌に当たると痛いという靴があります。硬い素材の靴や肌に合っていない靴を履き続けることで小指に痛みを感じたり、靴擦れになります。
靴を選ぶときには靴の素材が硬いものではないか、試し履きをしたときに確認するようにしましょう。また革など初めは硬い素材の場合、専用のオイルやクリームを塗ることで柔らかくすることもできます。その靴に合ったクリームやオイルなどを、お店の人に選んでもらうといいでしょう。
歩き方が正しくない?!
同じところばかり靴擦れをする人や、靴底の減りが内側だけ、または外側だけ早いというようなことはありませんか?そういった場合、歩き方に癖がついてしまっている可能性があります。
歩き方に癖があるときは、正しい歩き方に直すだけでも靴擦れになる可能性が減ります。自分の歩き方に癖がないか、一度靴をじっくりと見てみるといいでしょう。
小指に水ぶくれやまめ…靴擦れの症状とは?
靴擦れには段階がある!
靴を履いていたら水ぶくれやまめになってしまった、という経験をした人は多くいるでしょう。しかし、靴擦れをしたからといっていきなり水ぶくれやまめができるわけではありません。最初の段階は皮膚に痛みを感じます。これは皮膚と靴が擦れることで軽い炎症を起こしているため痛みを感じるのです。
ヒリヒリとした痛みの次は、皮膚と皮膚の間が少し浮いたような状態になります。これは皮膚の上部である表皮が浮いてきて水ぶくれやまめになる一歩手前の段階まで進んでいます。ときには皮がめくれてしまうこともあります。
そして最後の段階が、水ぶくれやまめになってしまう状態です。浮いた皮膚と皮膚の間に水が溜まってしまい、水ぶくれやまめができてしまいます。こうなると、いつ皮が破けてしまってもおかしくないため、できるだけ早く対処をしなければいけません。
小指に水ぶくれやまめができる原因は摩擦熱!
段階を経て水ぶくれやまめになってしまった靴擦れですが、なぜこのような状態になってしまうのでしょう。また何が原因で水ぶくれやまめができるのでしょうか。
皮膚が物に擦れると、摩擦によって熱が発生します。このとき皮膚の下にある組織が熱によって傷つき、皮膚の中に滲出液が溜まります。この状態が水ぶくれです。つまり水ぶくれになる原因とは、皮膚と靴が擦れることにより摩擦熱が発生することにあるのです。