好きかどうか分からない相手と“真剣交際”に進むも

清楚なふりして50回お見合い。“昭和”な結婚相談所に振り回された女性の嘆き
(画像=『女子SPA!』より引用)

 次に会ったときに相手から「今まで女性と付き合ったことがない」と打ち明けられ、盛り上がらなかったことは目をつぶることにしたそうです。何度か会って結婚相談所経由で「あちらは真剣な交際に進みたいとそうですよ」という申し出がありました。

「自分で言えばいいのに。でも結婚相談所ってこんなものなのかな?」と思ったそうです。婚活にも疲弊していた恵理さんは真剣交際に進みます。“真剣交際”とは、他の異性と同時並行を辞めてお互いが一人に絞ったいわゆる「お付き合いしている」状態です。  

真剣交際に進んだときに仲人の提案で、結婚相談所を紹介してくれた友達と3人で食事会を開催してくれたそうです。しかし、あまりうれしそうじゃない恵理さんの様子を察して、仲人が「手をつないだの?」と聞いてきました。

「いや、つなぎたいと思えなくて」  

そこからは仲人と友達の2人に、そのまま結婚して大丈夫なのかと諭(さと)されます。「私、そんなに好きじゃないな」と気が付いた恵理さんは、相手と話し合って埋められない溝を再確認し、交際解消を選択しました。  

私はそれを聞いて、売り上げのために成婚を押し進めることもできたであろうタイミングなのに、会員の人生を考えて別れも提案できるって素晴らしい対応だなと感じました。  

一方で、恵理さんは「相手は自分の鏡なのよ」のような抽象的なアドバイスしかもらえないことや、好きになれない男性との繰り返しの先に結婚できるイメージを持てなかったそうで、私のところにご相談にいらっしゃいました。この時点ですでに、50人ほどお見合いしていました。