かさむ費用、それでも受け継がれる理由は

キムジャンシーズンの街角
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

家庭によって異なるものの、キムジャンで漬ける白菜の量は、4人家族で20~30株ほど。社団法人大韓主婦クラブ連合会の調査によると、白菜や大根、ねぎ、唐辛子、塩辛など、キムジャンで使用する材料の平均費用は、2011年の場合、22万7,750ウォン(4人家族基準)との結果が出ています。

野菜の需要が高まるこの季節、当然価格も普段より値上がりし、毎日食べる常備菜とはいえ家計には大きな出費。一昔前までは会社から「キムジャンボーナス」なるものが支給されていたこともあったと言います。

キムジャンシーズンの街角
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

しかしながら、近年は市販品を買う方がむしろ手間がかからず経済的だという声も多く、キムジャンを行なわない、あるいは少量のみ漬ける家庭が増加。キムジャン費用は年々減少傾向にあります。

しかし、キムジャンの習慣が徐々に薄れてきてはいるものの、やはり手作りの味に勝るものはありません。韓国ではキムチこそ家庭の味を一番よくあらわす食べ物であり、まさにおふくろの味。

また、キムジャンは、単に冬の間の食料を蓄えるというだけでなく、1年が無事に過ぎ、新しい年のスタートを切る気持ちのゆとりをもたらす重要行事とも考えられています。昔からの知恵と伝統を守りながら、旬の野菜を生かしたキムジャンが今日も受け継がれているのには、そういった理由があるのです。


提供・韓国旅行コネスト

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