最初に手にしたのは物差し
会場も盛り上がります
トルチャンチの定番の贈り物は?
満1歳を迎えた赤ちゃんへの贈り物として、韓国では祖父母をはじめとした親族から金のアクセサリーがよくプレゼントされます。指輪や腕輪が多く、価格は50,000ウォン程度が一般的。しかし、年頃の若者ならまだしも、赤ちゃんが普段アクセサリーを身に付けることはありません。
実はトルチャンチで贈られたアクセサリーは大切に保管しておき、10代、20代になったらピアスなどに作り変えることが多いとか。そうして再び自分の手元に戻ってきたアクセサリーは、いわば成長の証。感慨深いものになりそうですね。
日本の伝統風習を披露!
選び取りの置物とその意味
可愛らしい狩衣姿に歓声が
そろばん:商売の才能
糸:裁縫上手
筆:物書きの才能
紙幣:お金持ち
はさみ:手先が器用
物差し:几帳面な性格
通常のトルチャンチでは、トルチャビを最後に宴は終了するのが一般的。しかし、この日は日本の初誕生日の風習である「選び取り」と「背負い餅」の行事も行なわれました。韓服姿から雅やかな狩衣にお色直しして再登場した華菜理ちゃん。韓国側の参席者たちから歓声が上がるなか、韓国のトルチャビとよく似た「選び取り」に臨みます。ここでは華菜理ちゃん、迷うことなくそろばんを手に!トルチャビでの物差し、選び取りのそろばんと、将来は商売上手な職人さん?!
選び取りの置物。
トルチャビとは意味が異なる物も
一番に手に取ったのは、そろばん
そして最後は、一升(1.8kg)の丸餅を背中に担がせて力試しをする「背負い餅」。司会者から餅の重さが発表されると、会場はにわかに騒然。立って歩き始めたばかりの1歳の子どもには、確かに重過ぎます。やはり、うまく立てずに最後は泣き出してしまった華菜理ちゃん。
しかし、この行事のポイントは「転んで歩けないと、めでたい」とするところにあります。これは転ばずに歩くと「早く一人歩きして親元を去ってしまう」と信じられているためで、わざと転ばせる場合もあるのだそう。司会者から行事の本当の意味が説明されると、会場には安堵の声が…。温かい眼差しと笑い声に包まれるなか、日韓伝統トルチャンチは幕を閉じたのでした。
「一生」の意味もある一升餅
さぁ、立てるかな?
こてん。
形は違えど思いは1つ!こころ温まるトルチャンチ
「韓国人には日本の、日本人には韓国の文化を知らせることができ、意義あるトルチャンチになりました」と、この日を振り返られた長田さん夫妻。祝い事に餅が欠かせなかったり、「トルチャビ」と「選び取り」という良く似た行事が行なわれたりと、祝い方にも日韓の共通点が垣間見え、コネスト記者は終始興味深かったです。子どもの幸せを願う気持ちは今も昔も、日本も韓国も同じ。
形は違えども両国の伝統文化の奥底に通じ合うものがあるというのは、新鮮な発見でした。 「背負い餅」では何度も立ち上がろうとする凛々しい姿を見せてくれた華菜理ちゃん。今後の健やかなご成長を心よりお祈りいたします!
提供・韓国旅行コネスト
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