今、韓国でどんなことが起こっているのか、どんなニュースが話題なのかをリアルタイムで知ることができると、読者の皆さんから好評を得ている「韓国HOTニュース」コーナー。コネストでは、今春話題性の高かったニュースをピックアップしてご紹介!ニュース報道を通して韓国の「今」に迫ります!
<2014年春のラインアップ>
分野 |
記事内容 |
社会 |
旅客船セウォル号沈没事故 平年より早く訪れた春 出版に工芸…多方面化する韓流 |
政治 |
墜落無人機、韓国各地で相次ぎ発見 朴大統領、支持率急落で改革策 |
経済 |
中国人観光客急増、各所で「特需」 世界を攻略、韓国製品の競争力 |
芸能 |
沈没事故、芸能界にも余波 KARA活動再開、新メンバーは 人気絶頂EXOに脱退騒動 |
スポーツ |
サッカーW杯開幕に向け、代表チーム始動 世界上位をゆく女子カーリングに黄信号 |
社会:旅客船セウォル号沈没事故
4月16日午前、韓国南西部・珍島(チンド)沖で済州島(チェジュド)に向かう途中だった大型旅客船「セウォル号」が転覆、300名以上の死者・行方不明者を出す大惨事が発生しました。犠牲者の大部分が修学旅行中の高校生だったことから韓国中は深い悲しみに包まれ、事故後、全国各都市に設けられた焼香所には弔問客の姿が途切れませんでした。また同月25日、首脳会談のため訪韓したオバマ米大統領も会談前の挨拶で黙とうを捧げることを提案、哀悼の意を表しました。
ソウル広場の焼香所。壁面には
「ごめんなさい」と書かれた垂れ幕が
事故原因は貨物の過積載に加え、救助に必要な措置を尽くさず脱出した船長など乗員の判断ミスが大きいとされ、常態的に営利を優先してきた運航会社のずさんな運営体制が露呈する形に。船長ら4人には重い罪が課されることとなりました。韓国では今回の事故を機に、国家の事故対応力を強化すると共に社会全体でも安全意識の見直しを行なうべきだという声が高まっています。
街中やSNSでは無事を祈る「黄色いリボン」運動が広がった
「先生の日」に焼香所を弔問し追悼行事を実施する学校も
## 社会:平年より早く訪れた春
3月に入るや、ソウルでは日中の気温が20度を越えるうららかな日が多くなり、例年4月初旬に咲き始める桜も早々に開花。3月に桜が開花するのは1922年に韓国気象庁が観測を始めて以来、初めてのことだそう。鮮やかな黄色いレンギョウに覆われた鷹峰山(ウンボンサン)や、桜の名所・汝矣島(ヨイド)では、家族や友達、恋人同士で花見を楽しむ人々の姿が見られました。
雲峴宮(ウニョングン)に咲いた梅の花
汝矣島には今年も桜ロードが登場
韓国有数のレンギョウ群生地、鷹峰山
## 社会:出版に工芸…多方面化する韓流
音楽やドラマを通じ各国を席巻して久しい韓流ですが、近頃は芸能だけにとどまらず他分野でも韓国独自のコンテンツ・技術を世界に披露し、関心を高めようとする傾向が見られます。
韓国は4月に開催されたロンドン国際ブックフェアに主賓国として参加。会場の大部分が韓国近代文学・ウェブ漫画の紹介空間となり来場者の注目を集めました。また、イタリア・ミラノでは韓国工芸デザイン振興院(KCDF)主催で陶芸や韓紙作品を紹介する工芸展が開催。韓国の伝統文化を世界のデザイン発信地でアピールしました。食品分野では料理の「味」を強調する従来の海外進出戦略から一歩進み、紙状の豆腐や粉末マッコリなど輸出を念頭に置き容量を軽減した食品が登場。製品開発段階からグローバル市場を狙う企業も増えてきています。
韓国作家の絵が掲げられたロンドンブックフェア
## 政治:墜落無人機、韓国各地で相次ぎ発見
3月下旬から4月上旬にかけ、京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)、北方限界線(NLL)に近い白翎島(ペンニョンド)、江原道(カンウォンド)・三陟(サムチョク)と、韓国内3カ所で立て続けに墜落した状態で発見された無人航空機。無人機にはデジタルカメラが搭載され、大統領官邸である青瓦台(チョンワデ)や主要軍事施設を撮影したことが分かりました。韓国国防部は、無人機の移動および撮影経路が軍事施設密接地域上空だった点、過去に北朝鮮が公開した無人機と色が酷似している点などを挙げ、北朝鮮製であると判定。一方、北朝鮮側は無人機との関係を正式否定しており、南北間の攻防は本格化の様相を見せています。
政治:朴大統領、支持率急落で改革策
今年2月、就任1周年の世論調査では60%を超える支持率を誇っていた朴槿恵(パク・クネ)大統領ですが、「セウォル号」沈没事故後の5月初旬には支持率が40%台まで大きく落ち込みました。救助活動時の政府の様々な不手際に対し、国民の不満や怒りが募った結果と見られます。こうした状況を受け、朴大統領は5月、政府組織改編や国家安全処の新設など5分野27措置からなる「国家システム改革策」を発表。そのうち救助過程で問題が多く批判の的となった海洋警察の解体や、真相調査委員会を含む特別法制定など半数以上の措置を6月末までに終えることを明らかにしました。
沈没事故の現場を訪れた朴大統領
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