次々に出てくる新しいコスメや美容法。特にアラフォー以上の“大人の美活”は日々進化しています。 大人なら、ちゃんと理屈をわかって選びたい!というわけで、ヒットコスメや話題の美容法をシリーズで取材していきます。
数日間万全な眉になれると話題になったフジコ眉ティント
塗って、乾燥させて、はがすと、顔を洗っても数日眉が万全になれる眉毛用ティント「フジコ眉ティント」や、中国で大ヒットした“ぺたんこ髪”をふんわりさせるケアアイテム「FPPパウダー」(元々「フジコポンポンパウダー」として発売され、現在はリニューアル)、油分ゼロでシェイクして使う「フジコシェイクシャドウ」など、使ったことがなくとも、店頭やSNSや雑誌で見たことがあるのでは? “キレイになるって楽しい”をコンセプトに、今までのプチプラコスメとはひと味違う大人っぽいシンプルなパッケージや独特のネーミングで驚きを与えてくれ、さらにその機能性で感動させてくれることで注目を集めているんです。 魅力的なアイテムが星の数ほど並ぶバラエティショップの中でも、圧倒的な個性を放ち、印象に残るコスメブランド「フジコ」。一体どんな人たちが作っているの?ということで、今回は「フジコ(Fujiko)」を展開する、株式会社かならぼの代表取締役・和田佳奈さんに話を伺いました。
「そこそこ」のコスメ愛だからこそ唯一無二の商品が生まれた
実はコスメ好きの度合いは「そこそこ」だったという和田さん
もともとは、広告代理店で仕事をしていた和田さん。社内異動のような形で、フジコの事業に参画し、そしてその後独立したブランドとして2016年から歩みだすことになりました。 コスメブランドの社長というと、さぞかしコスメが好きで今に至ったのだろうと思っていたのですが、意外にもコスメ好き度は「そこそこ」だったとのこと。 「簡単にメイクをしたい。でも仕上がりは可愛く」。そこそこコスメ好きだった和田さん自身が求めている物を突き詰めたことが、唯一無二のフジコの商品の礎になっています。 「そこそこ」の労力で、グッと可愛くなりたい。欲張りな私たちの願いを叶えてくれるフジコだから、支持されまくっているわけですね。 全国的に人気のブランドにも関わらず、フジコはわずか17人で運営されています。少数精鋭すぎる! 「そもそも会社を大きくしようとか、有名になりたいという気持ちは特にないんです。大事なのは“フジコらしさ”を失わないこと。インスピレーションや感覚の部分が社員の中でズレないように、小さなサイズの組織で運営しています」(和田さん)