「本記事は、中島英樹氏の著書『営業は「自己暗示」でうまくいく』(あさ出版)の中から一部を抜粋・編集しています。」

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(画像=takasu/stock.adobe.com)

ランキング下位から一気に駆け上がる方法

気にしないようにしても、気になってしまうのが営業成績です。

自己暗示の力でランキング上位に駆け上がる方法をお伝えしましょう。

といっても、簡単です。

あなたが、「自分が1位になるのがあたりまえだ」と信じ込むこと。

そうすれば、簡単にランキング1位になれます。

意識や無意識にうまくいったときのイメージをさせることで、自己暗示の効果を高めることができます。

これを、イメージトレーニングといいます。

この有用性は、科学的に証明されており、スポーツの世界ではあたりまえのように取り入れられています。彼らは実際に、体を動かすことなく、意識で自分が動いているところを思い描くことによって、技術の向上をはかるのです。

と言っても、今は心からそうは思えないはずです。会社がつくったルールのランキングでは、「自分が1位になれるわけない」と無意識で感じてしまっているからです。

まずは、自分でルールをつくり直すことです。そして、あなたのつくったルールで1位になることを目指しましょう。

先日、将棋のプロ棋士が、お笑い芸人と対戦している動画を見ました。

遊びでしか将棋を指したことがないお笑い芸人では歯が立ちませんので、スタート時にプロの持ち駒の数を減らすことにしました。しかし、お笑い芸人は簡単に負けてしまいます。そこで、最後にはプロ棋士が王将だけで勝負することになりました。すると、お笑い芸人がプロ棋士を負かしてしまったのです。

営業も、同じです。

ルールをつくってさえしまえば、どんなトップセールスマンにも勝つことができます。

「朝いちばんに誰よりも早く顧客先にたどり着いた人が勝ち」、あなたがカラオケ好きなら、「今月は、顧客先に行って、お客様の好きな曲が何かを聞く。その情報を誰よりも多くとった人が勝ち」とルールを変えてしまいます。

勝てるルールを自分でつくって1位になるというわけです。会社のつくった「一定期間で契約をたくさんとれたら1位」といったルールは、いったん忘れてしまいましょう。

ルールは、あなたの心の中で変えるだけで大丈夫。会社や上司に言う必要はありません。同期がそのルールで競い合ってくれるのなら、みんなで楽しみながら競いましょう。

得意なことで勝負する営業は、無意識から楽しめて、いつもの営業とはまるで異なる心底楽しい営業になるはずです。営業マンの心がいつも楽しさに満たされていれば、結果も楽しさを引き寄せてきます。すると、信じられないかもしれませんが、会社が決めたルールの中でもいつの間にか勝てるようになっていきます。

意識で楽しい営業をしようと舵を取り、
無意識でめいっぱい楽しむ営業をしているから
トップセールスになれてしまうのです。

しかも心から楽しみながら、です。

会社のルールで1位になれている人は、その人の無意識でやりたいこととルールが一致していただけです。だから、あなたはあなたの無意識(心)に寄り添ったルールで1位になればいいのです。好き、得意な行動で1位になると、1位になることを覚え、知らず知らずのうちに、会社のつくったルールのもとでも1位になれてしまうのです。

自分が1位になるためのルールづくりのコツ

自分が1位になるための具体的なルールのつくり方は次のとおりです。

「マインドマップ」というアイデア発想法を活用します。

『営業は「自己暗示」でうまくいく』より引用
(画像=『営業は「自己暗示」でうまくいく』より引用)

イメージの中のマインドマップは、立体的、カラフルにすることもできます。円の実から音楽が流れてくるかもしれません。マインドマップから大きく伸ばした枝の上を、自転車に乗って走り回ることも、なんだってできます。自由に発想しましょう。

そのルールでは、必ずあなたが勝利をつかんでください。1位になれると信じ込むことができたそのときにはもう、あなたはトップセールスマンに生まれ変わっているでしょう。

自己暗示と共にイメージトレーニングを行います。

理由は、実際の行動のときに一点集中状態になりやすく、苦しい、きついなどの雑念をとり払う効果が期待できるためです。

●イメージトレーニングの方法

自分のテーマ曲を持ちましょう。自分が好きな曲、元気になる曲、前向きになる曲を選びます。その歌の主人公になった自分をイメージするのです。そして、その曲の歌詞の中からいちばん好きなフレーズを選んで「魔法の暗示のことば」にするといいでしょう。

たとえば、「どんなときも」という曲を選んだなら、“どんなときも”一心に一つの行動に打ち込んでいるドラマの主人公のような自分の姿を思い浮かべてみましょう。

苦しくても、テレアポをして、アポイントをとり、顧客の本当の問題を解決しようと、目的地に向かっている姿などをイメージします。

また、実際、自己暗示をするときも、魔法の暗示のことばを「どんなときも」にします。

どんなときも前に進める、強い心の自分に変わるイメージを描きましょう。

私たちは意識の力を使って、心に幸福を届けることができます。

しかし、その幸福感を持続できないという問題も抱えています。

いつも苦しい営業をしていて悩んでいると、笑顔をつくることさえ忘れてしまい、苦しみに支配されてしまいます。

「意識の力」を意識的に使うために「自己暗示」を活用します。自己暗示という意識の機能で行動を変えていくのです。

自己暗示をするとストレスが消え、成果を出すための行動エネルギーが満ちていくことに気づくでしょう。

その効果を高めるのが「魔法の暗示のことば」です。「魔法の暗示のことば」を唱えるだけでも、意識が変わっていくのがわかるでしょう。

ぜひやってみてください。

『営業は「自己暗示」でうまくいく』では、営業マンがよく対面するシチュエーションにおけるイメージトレーニングを紹介しています。参考にしてください。

魔法の暗示のことば
「自分らしく、自分らしく、自分らしく」
「いける、いける、いける」
「もっている、もっている、もっている」

営業は「自己暗示」でうまくいく』より
著者:中島英樹さん/あさ出版
定価:1540円(税込)
ISBN:9784866672748



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