株式や投資信託などの投資をする場合には、まず証券会社で口座を作る必要があります。しかし証券会社ごとに特徴があるため、どの会社を選んだらいいのか分かりにくいと考える方もいるでしょう。そこで本記事では、ネット証券のSBI証券auカブコム証券について紹介します。それぞれにどのような特徴があるのか、どの点が違うのかを徹底比較していますので、ぜひ参考にしてください。

SBI証券とauカブコム証券(旧:カブドットコム証券)の比較

(画像=kei907 /stock.adobe.com)

まずはSBI証券とauカブコム証券の違いを一覧で比較してみましょう。

SBI証券 auカブコム証券
手数料
(手数料の金額・コースなど)

(約定ごと、1日定額制の2コース)

(約定ごと、1日定額制の2コース)
NISAの取扱い
つみたてNISAの取扱い
(175本)

(157本)
単元未満株の取扱い
米国株
(米国の取引所上場株も取引可能。
2021年6月22日時点で取扱数4,200銘柄)

(日本の証券取引所上場の米国株のみ)
IPO
(2021年3月期86銘柄)

(2020年17銘柄)
ポイント制度
(Tポイント・Vポイント)

(Pontaポイント)
ツールによるサポート

SBI証券とauカブコム証券は、手数料やサービスなどはほぼ互角の充実度と言えます。両社が大きく違うところは「米国株の取扱い」「IPO」 の2つです。

米国株については、SBI証券では現地取引所の株式も取引できるのに対し、auカブコム証券で取引できるのは日本の証券取引所に上場している米国株のみです。またIPOの銘柄数も大きく異なり、SBI証券の方が多くの銘柄を取り扱っています。

もし2社で迷っていて、米国株やIPOに興味がある場合はSBI証券がおすすめと言えるでしょう。

次の章からは、SBI証券・auカブコム証券それぞれの独自の特徴について解説します。両社の特徴を深掘りすることで、自分にぴったりな証券会社はどちらなのかを適切に判断していきましょう。

SBI証券の詳細はこちら(公式サイト)

auカブコム証券の詳細はこちら(公式サイト)

SBI証券独自の特徴

SBI証券
(画像=SBI証券Webサイトより引用)

SBI証券は口座数ナンバーワンのネット証券として知られています。少額からの投資が可能であったり、25歳以下は株取引手数料が無料であったりとお得な点が多々あります。

ここではSBI証券の独自の特徴として「IPO取扱銘柄数」「ポイント制度」についてご紹介します。特にポイント制度は、2種類のうちいずれかのポイントを貯められる点にも注目です。

SBI証券の特徴:IPO取扱銘柄数がトップクラス

SBI証券は、IPO取扱銘柄数が全証券会社の中でもトップクラスです。

IPOとは
「Initial Public Offering」の略で、証券取引所へ株式を新たに上場させること。IPOでは実際の上場前に抽選などで株を手に入れられる可能性があり、上場日にすぐ売却すると利益となった例も多くあります。

2021年3月通期の全新規上場会社のうち、約93.0%、80社もの取扱いがありました。他の証券会社と比べてみると、かなり多いことが分かるでしょう。

証券会社名 引受社数 関与率
SBI証券 80 93.0%
大手証券会社A 58 67.4%
大手証券会社B 47 54.7%
※新規上場企業の国内引き受け分。追加売出分と海外分は含まれていません。
IPO(新規上場株)を取得したいと考えている場合は、SBI証券に口座を保有しておいたほうがいいでしょう。
田尻宏子(ファイナンシャルプランナー)

SBI証券の特徴:TポイントやVポイントが貯まる

SBI証券では、取引に応じてTポイントを貯めることができます。「Tポイント登録」を行えば、すでに他で貯まっているポイントとの合算も可能です。

貯まったTポイントは、投資信託への投資に「1ポイント=1円」として利用できます。利用ポイント数には制限がないため、貯まったポイントを無駄なく使いきりましょう。

またSBI証券Vポイントサービスに登録すると、取引に応じて三井住友カードのVポイントを0.1~3.0%貯めることが可能です。なお、新規口座開設時は100ポイント付与されます。

さらに積立投資を三井住友カードで支払うと、積立額の0.5%のVポイントも貯めることができます。Vポイント以外が貯まるクレジットカードでは、このようなポイント付与サービスはありませんので注意してください。

TポイントとVポイント両方を併用して貯めることはできません。どちらか一方を選択しなければならない点は、気を付けておきましょう。
※途中での変更は可能です。

SBI証券の詳細はこちら(公式サイト)

auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)独自の特徴

auカブコム証券は「メガバンクグループ会社」であり、「メガ通信キャリアグループ会社」でもあります。MUFGの信頼性、通信キャリアauの機能性を兼ね備えた証券会社と言えるでしょう。2019年に「カブドットコム証券」から「auカブコム証券」に名称を変更しました。

「1円単位の取引が可能」というお手軽感、「豊富なツールによるサポート」という操作性が何よりの特徴です。

auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)の特徴:1株単位の取引を行うことができる

auカブコム証券では、上場株式の単元未満株を売買できる「プチ株®」を取り扱っています。日本国内の株式市場に上場している株式ならば、1株から購入可能です。
※福証・札証は売却のみ

単元未満株の取引には、1単元=1株の銘柄や整理・管理ポスト銘柄は購入できないといった制限はあるものの、1単元(100株)単位ではなかなか手が出せないという人にとっては、購入しやすい点はメリットといえます。

単元株と異なり、注文時は価格の指定ができない「成行注文のみ」となる点には気を付けておきましょう。

auカブコム証券の詳細はこちら(公式サイト)

auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)の特徴:豊富なツールによるサポートがある

auカブコム証券には便利なツールが豊富にあります。ここではその中から2つを紹介します。

【kabuステーション】

(画像=auカブコム証券公式ページより引用)

auカブコム証券では、オンライン取引ツールとして「kabuステーション」を提供しています。ランキング、リアルタイム株価予想、財務諸表などの財務情報の閲覧だけでなく、取引も行えるツールです。利用は有料で、毎月990円(税込み)です。

【EVERチャート】

(画像=auカブコム証券公式ページより引用)

「EVERチャート」は、テクニカル分析機能があるチャートツールです。最大250銘柄が登録でき、合計66種類のテクニカル分析が可能です。また25銘柄ずつ10のリストに登録できるので、自分好みにカスタマイズできるのもポイント。編集する際も複雑な操作はなく、直感的に操作できるデザインになっています。

これらのツールは、「何に投資したらいいのか迷っている」「デイトレードにチャレンジしたい」などの投資レベルに合わせて使うことができます。
田尻宏子(ファイナンシャルプランナー)

auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)の特徴:Pontaポイントを活用できる

auカブコム証券では、 貯めたPontaポイントを投資信託の購入に使えます。利用するためには事前にauIDを登録しておきましょう。

また投資信託を保有している場合は、2万4,000円以上の保有から毎月ポイントが加算されていきます。ポイント加算上限はないため、どんどん貯めていきましょう。

auの投資信託4銘柄に投資すれば、ポイント還元率がアップします。またauで通信契約があれば、ポイントはさらに付与されるため、auユーザーも見逃せません。
田尻宏子(ファイナンシャルプランナー)

auカブコム証券の詳細はこちら(公式サイト)

SBI証券とauカブコム証券(旧:カブドットコム証券)、自分にはどちらが向いている?

(画像=aijiro /stock.adobe.com)

ここまで両社の違いを見てきましたが、それでも決めきれないという人もいるでしょう。そんな時はそれぞれの証券会社に「向いているタイプ」をチェックしてみましょう。自分はどちらに該当するのかを確認してみてください。

SBI証券が向いているタイプ
  • IPO取扱銘柄に興味がある人
  • TポイントやVポイントを活用している人
auカブコム証券が向いているタイプ
  • どんな銘柄に投資したらいいか判断できない人
  • 資金の少ない人
  • Pontaポイントを活用している人

一つひとつ詳しく解説します。

SBI証券が向いているタイプ

SBI証券に向いているのは次のような人です。

【IPO取扱銘柄に興味がある人】
紹介した通り、SBI証券はIPO取扱銘柄が業界トップクラスの証券会社です。そのためIPO銘柄に投資したいのであれば、SBI証券の口座開設をおすすめします。

IPOは人気で競争率が非常に高いのですが、たくさん取扱いがあるSBI証券であれば、他証券会社よりもチャンスは多くなるでしょう。

【TポイントやVポイントを活用している人】
Tポイントを貯めて活用している人は、SBI証券がおすすめです。特にポイントで投資ができるため、ショッピングなどで貯めたポイントが活用できる点は大きなメリットといえます。

三井住友カードを利用しており、Vポイントを活用している人もSBI証券での口座開設がお得です。カードから積み立ての支払いをする場合は、さらにポイントが貯めやすくなるでしょう。
田尻宏子(ファイナンシャルプランナー)

SBI証券の詳細はこちら(公式サイト)

auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)が向いているタイプ

auカブコム証券に向いているのは次のような人です。

【どんな銘柄に投資したらいいか判断できない人】
auカブコム証券には「kabuステーション」「EVERチャート」「といったさまざまな取引ツールがあります。これらは、投資する銘柄を探す際にも役立ちます。

「何に投資したらいいのか分からない」「売買のタイミングをつかむのが難しい」というように、自分の投資判断に自信が持てない人はこれらのツールを活用することで、自分好みの銘柄を探しやすくなるでしょう

【資金の少ない人】
株式は、通常1単元(100株)単位で購入するものですが、「まとまった資金がない」という人もいるかもしれません。そのような場合は、auカブコム証券で単元未満株投資から始めてみてはいかがでしょうか。価格が高くて手がさせない有名企業の株式にも単元未満株なら可能なものもあるでしょう。

「資金は豊富にはないけど興味のある企業がある」という場合に単元未満株はピッタリです。
田尻宏子(ファイナンシャルプランナー)

【Pontaポイントを活用している人】
Pontaポイントを貯めている人は、auカブコム証券がおすすめです。ショッピングだけでなく取引でポイントを貯めることができます。またPontaポイントで投資信託の購入もできるため、ぜひ積極的に貯めて、ポイント投資を行いましょう。

auカブコム証券の詳細はこちら(公式サイト)

SBI証券で口座を開設した人の評判・口コミ

ここで、SBI証券で口座を開設した人の声を紹介します。実際に口座開設をした人たちはどのように感じているのでしょうか。選んだ理由やいい点、気になる点など、口コミをまとめました。

SBI証券の口コミ:SBI証券を選んだ理由

SBI証券を選んだ理由

  • 金融商品が多いから
  • スマホアプリから取引しやすいから

SBI証券を選んだ人達の多くが、その理由として口にしているのが「金融商品の種類の多さ」です。選択肢が多いということは、経験豊富な人はもちろん投資ビギナーも取り組みやすいということなのでしょう。

また「スマホアプリから取引がしやすい」という理由を挙げる人も多くいるようです。アプリの使い勝手は取引のやりやすさも左右します。重視している理由がわかりますね。

SBI証券の口コミ:SBI証券の良い点

SBI証券のいい点として、どういう点を挙げている人が多いのでしょう。

SBI証券の良い点

  • 手数料が安いところがいい
  • データが見やすく分かりやすい
  • 優待情報や配当情報も適格
  • 初心者でも使いやすい

手数料の安さはもちろんのこと、データの見やすさわかりやすさなど、操作性を重視している人が多いようです。

SBI証券の詳細はこちら(公式サイト)

SBI証券の口コミ:SBI証券の気になる点

では、気になる点にはどのようなものがあるのでしょうか。

SBI証券の気になる点

  • サイトが使いづらい
  • 知りたい情報にたどり着くのが難しい
  • つみたてNISAの口座開設に時間がかかった
  • サイト上で使われている用語が初心者には分かりづらい

用語がわかりにくい、サイトが使いにくいといった声があります。「慣れ」もあるのでしょうが、サイトの使いやすさをどう感じるかは個人差も大きいのかもしれません。

auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)で口座を開設した人の評判・口コミ

auカブコム証券の利用者の声も紹介します。選んだ理由やいい点だけでなく、気になる点についても確認しておきましょう。

auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)の口コミ:auカブコム証券を選んだ理由

auカブコム証券を選んだ理由

  • 信用できる会社の子会社だから
  • ツールが見やすいから

「信用できる会社の子会社だから選んだ」という声が多くありました。大手のグループ会社ということで、信頼性も高いようです。また、「ツールが見やすい」ことを理由に挙げている人もいます。スマホ時代において、ツールの使いやすさ・見やすさは証券会社選びのポイントといえるようです。

auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)の口コミ:auカブコム証券の良い点

auカブコム証券の良い点にはどのようなものがあるのでしょうか。

auカブコム証券の良い点

  • 手数料が比較的安価
  • スクリーニング機能が充実している
  • サイトが見やすい点が気に入っている
  • 口座開設もスムーズにできた点がよかった

手数料の安さサイトの見やすさなどを良い点として挙げている声が多くありました。特に初心者にとっては、サイトの見やすさなどは重要視したいポイントですね。

auカブコム証券の詳細はこちら(公式サイト)

auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)の口コミ: auカブコム証券の気になる点

では、気になる点にはどのようなものがあるのでしょうか。

auカブコム証券の気になる点

  • 分析ツールの利用が有料な点が気になる
  • ツールの設定画面が複雑で分かりにくい
  • アプリの使い勝手がいまいち

サイトがわかりやすいという声があった一方で、ツールやアプリの操作性が気になるという人もいるようです。やはりツールの使いやすさなどは個人差が大きいということが口コミから見て取れます。

両社の特徴を理解し自分に合った会社を選ぼう

(画像=miya227 /stock.adobe.com)

SBI証券とauカブコム証券の特徴を紹介しました。それぞれに使えるポイントやIPOの取扱いなど違いがあります。またサイトの使いやすさやどのような分析ツールが使えるかについても確認しておきたいところです。

口座を開設する際は、両社のメリット・デメリットを理解し自分に合った証券会社を選びましょう。

SBI証券、auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)の比較 Q&Aでチェック

Q

A
SBI証券とauカブコム証券を比較したときの大きな違いは?
両社が大きく違うところは「米国株の取扱い」「IPO」の2つです。米国株については、SBI証券では現地取引所の株式も取引できるのに対し、auカブコム証券で取引できるのは日本の証券取引所に上場している米国株のみです。またIPOの銘柄数も大きく異なり、SBI証券の方が多くの銘柄を取り扱っています。

Q

A
SBI証券が向いているのはどんな人?
IPO取扱銘柄に興味がある人、TポイントやVポイントを活用している人です。

Q

A
auカブコム証券が向いているのはどんな人?
どんな銘柄に投資したらいいか判断できない人、資金の少ない人、Pontaポイントを活用している人です。

田尻宏子
2級ファイナンシャルプランニング技能士。一種外務員資格(日本証券業協会)保有。2016年から金融系サイトを中心に執筆。お金の初心者から上級者まで分かりやすく納得できる記事を書くことをモットーにしています。
2級ファイナンシャルプランニング技能士。一種外務員資格(日本証券業協会)保有。2016年から金融系サイトを中心に執筆。お金の初心者から上級者まで分かりやすく納得できる記事を書くことをモットーにしています。

【こちらの記事も読まれています】
ネット証券10社を比較。最も手数料が安いのは?
取引手数料が安い証券会社ランキングTOP3
楽天証券とSBI証券どちらで口座開設する?