「一生独身」の可能性を自分で上げないで
都内で震災を経験した26歳の時、「有事の時に心配してくれる家族が欲しい」と思って婚活を始めたはずの恵さん。だけど今アプリで知り合ってデートしている相手は、地震が起きても恵さんを心配しないでしょう。
審査制のマッチングアプリに登録するようなスペックでコミュ力も高い彼らが、結婚相手に恵さんを選ぶ可能性は客観的に見てきわめて低い。辛いと思うけれども、そんな薄い出会いで寂しさを埋めないで、どうか今は寂しさをしっかり味わって欲しいのです。「結婚したいけどできなかった人生」になったら、その寂しさがずっと続くことになるのですから。
婚活をすれば、出会ったA君やB君と、元カレたちを比較検討して“選べるつもり”になってしまいます。これこそが、罠。 振り返ってみれば恵さんには何人か彼氏はいたけれど、数年単位で長く付き合った経験は一度もないのです。本人がこのまま変わらなければ、結婚するよりも一生独身でいる可能性の方が高いでしょう。
恵さんが比べるべきなのは、目の前の男性と過去の彼氏じゃない。目の前の手近な出会いを諦める寂しさと、一生独身の寂しさを比べましょうよ。厳しい言い方ですが、36歳の今「遊ぶ」という選択には、それくらいの覚悟が必要なのです。
<取材・文/菊乃> 菊乃 恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
提供・女子SPA!
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