恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。
皆さんは、CA(キャビンアテンダント)の女性にどんなイメージをお持ちですか?「とにかく華やか」「男性に人気で、結婚相手も選び放題では」なんて思われる人もいるかもしれませんね。
前回に引き続き登場するのは、26歳から10年以上婚活している元CAで、現役“婚活難民”の女性・恵さん(仮名・36歳)。20代からデート相手には事欠かなかった彼女は、26歳で意を決して婚活を開始。これまで婚活につぎ込んできた金額は、なんと“新車1台分”の160万円。それでも結婚できないのはなぜなのでしょうか。
【前回記事】⇒結婚できない36歳元CA。婚活に160万円つぎ込んだのに迷走した理由
キャリアアップを目指し、急成長企業に秘書として入社
30歳で2人目の彼氏と別れた後、「仕事もずっと同じことを繰り返して先が見えてしまい、キャリアアップをしようと思った」というめぐみさんは転職を決意します。これまでの経験を棚卸しして転職エージェントに登録したところ、いくつか紹介された企業の中に「秘書」がありました。面接で人事から「上場を目指して急成長している企業。新たに役員秘書を募集している」という説明でした。
無事に内定をもらい役員秘書として入社したのですが、待ち構えていたのは激務。恵さんが秘書を務めることになった役員は、創業社長と一緒に会社を大きくしてきたという「仕事をほぼ休まない人」。恵さんも彼に合わせて休みがなくなってしまいました。当時は勤務を終えて会社を出たら宅配ピザを注文し、帰宅時間に合わせて配達されるようにしていたといいます。週3で合コンをして週4人とデートしていた20代の生活から一転、30代の始まりは激務&週6宅配ピザ生活になったのです。
3か月ほどで体が持たなくなり他部署に異動になった恵さん。給料は手取り10万円台まで激減します。休職もしたためその年の収入は300万円ちょっと。 復職しても20代のころより年収は下がり、32歳で350万円になったところで 「もうバリバリ働けない。体力も落ちたし、ワークライフバランスは大事。婚活しよう」 と、婚活市場にカムバックしたのでした。
街コンでも空気扱いされ……ついに結婚相談所へ入会
30代に突入した恵さん。かつて週に何度もあった合コンの誘いはほとんどなくなり、街コンでも空気のように扱われる存在になっていました。
それでも「もっと他に出会えるところがあるはず」と、1対1で男性と数分話すタイプの婚活パーティーに参加しました。半個室に女性が入り着席して待っていると、男性が1人ずつ入ってきて数分会話し、時間になると男性が出ていき次の男性が入室するというスタイルです。
そのパーティーでもマッチングはしませんでしたが、終了後に「お客様には手厚いサポートがある結婚相談所の方が向いていると思いますよ」と担当者から入会を勧められ、ライトな婚活をやりつくした感があった恵さんは入会してしまいます。
「ここなら結婚できるはず」と財布の紐を緩めて、入会金22万円と2か月分の月会費3万4千円を支払ったのでした。 ―――――――――― 【当時のプロフィール】 年齢 32歳 年収 350万円 恋愛経験 彼氏2人(交際期間数か月) お相手の希望 1. 気にかけてくれる人 2. 自分が好みの顔 3. 内面を見てくれる人 4. 決断前に相談してくれる人 婚活費用(累計) 50万円 ―――――――――― 「もっと安い結婚相談所もあるのに、高いって思わなかったのでしょうか?」 「高いと思いました。でも、高いからいいのかなって。大手で全国に支店もあるし、成婚率が高くてサポートが手厚いと説明を受けたので」 「実際のサポートって手厚かったですか?」 「……いえ、私が何か質問したら答えてくれる程度でした」