結婚相談所に大金を払っても、自分の魅力が上がるわけじゃない

 国税庁の「民間給与実態統計調査(令和元年分)」によると、30代前半男性の平均年収は470万円、その平均も一部の高所得者たちが上げているものでボリュームゾーンはもっと下。30代で年収500万円は高収入といえます。

36歳元CA「婚活に160万使い、2回婚約解消」まちがいだらけの10年間
(画像=『女子SPA!』より引用)

相手の男性は恵さんのことを、もっと若い女性や経済的に自立している女性、経済観念がまともな女性とも比較しています。恵さんは34歳で転職4社目・年収300万円台で奨学金返済中なのですが……自分も比べられているという自覚はなかったのでしょうか。  高いお金を払って結婚相談所に入ったからといって、自分の魅力が上がるわけではありません。結婚相談所というのは、他のスペックの高い女性や若い女性たちと比較検討され競争する過酷な場であって、恋愛結婚より条件のいい男性と結婚できる場所ではないのです。

新型コロナが上陸し、人生二度目の婚約解消

 結婚相談所を“成婚退会”したにもかかわらず、相手の男性との距離はそれ以上縮まりませんでした。彼は恵さんの35歳の誕生日を覚えていたのに、何もしないどころか直近の週末に友達とゴルフに行ってしまいます。

 その後も恵さんが話し合いをしようとしても、面倒くさそうに話し合いを避ける彼。初めは気を遣わないし居心地がいいかもしれないと思った男性は、単に全く自分のペースを変えない人でした。新型コロナウイルスが上陸して日本中がパニックになった時も、彼は不安な恵さんを放置して地方へゴルフに行ってしまいました。このまま彼との関係を続けても幸せはないと感じて、恵さんは婚約を解消することにしたのです。

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(画像=『女子SPA!』より引用)

在籍していた結婚相談所には、成婚退会後でも半年以内なら5万円で再入会できる制度があったそうです。その制度を利用して、恵さんはまた結婚相談所にカムバック。さらにマッチングアプリも始めて、また“出会いまくる生活”が始まりました。

 ですが、35歳にとって婚活の現実は厳しいものでした。このままでは結婚できる気がしないと結局その結婚相談所は退会し、新興サービスの無店舗オンライン型結婚相談所に登録します。初期費用は0円、月会費が約1万円。その頃に、恋愛・婚活コンサルタントである私のところにも相談にいらっしゃいました。