risk assets

「リスク資産」。これと対照的な概念に「安全資産」があります。

先進諸国の国債など、天変地異や戦争でも起こらない限り、ほぼ100%の償還が見込める(がリターンは低い)資産が「安全資産」。英語はsafe assets、risk-free assets などのほか、「資金の安全な逃避先」の意味で、safe havensの形でもよく見かけます。リスク資産は安全資産と異なり、価格が大きく下がったり、発行体が破綻して無価値になるリスクがある(代わりに、高めのリターンが見込める)資産を言います。

liquidity

「流動性」。液体のように、資金が市場の中をスムーズに流れているイメージから来た言葉でしょうか。本講座第46回で説明したように、景気後退や大規模災害が起きて金融市場が混乱に陥り、株式や債券の売買が少なくなって取引が成立せず、売りたいときに売れない(買いたいときに買えない)状態を「流動性が低下した」などと言います。

今回はthe amount of liquidity(流動性の量)ですけれども、文脈から言って明らかに「流動性が高まっている/拡大している」ニュアンスです。

debt

ここでは単に「債券」。国の借金である国債ならばgovernment debt、企業の借金である社債ならばcorporate debtですが、当然ながらdebtは純粋な「借り入れ」も意味しますので、注意が必要です(例えばgovernment debtならば「政府債務残高」と訳すべき時もあります)。

※債券や通常の銀行預金など、借り手から見れば元本+金利を返済する義務があり、貸し手から見れば元本保証(+利息)のある、言ってみれば「借金」の概念をdebts(デット)と総称することがあります。これと対照的な概念がequity(エクイティ)なのですが、ちょっと専門に踏み込みすぎてしまいますので、興味のある方は調べてみてくださいね。

さてそれでは訳出…と思ったのですが、ここまででも十分に長くなってしまいましたので、翻訳は次回としましょう。それまでに上記を参考に、ですます調で訳出にトライしてみてください。

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