ジェネレーションXの4割、全収入が生活費に

特にジェネレーションX(1960年~1974年前後に生まれた世代)は最も貯蓄とかけ離れた生活環境を強いられており、42%が「収入のすべてが生活費に消化される」と答えている。

英国でも高齢化が進み、2058年には60歳以上が占める割合が、現在の22%から31%へ増えると予想されている。しかし将来を年金や不動産のみに託すには、世界のあちらこちらで不安要素が溢れすぎている。

また英国の平均結婚年齢は女性が34歳、男性が36.5歳(2012年統計)と、20年間で8歳高くなっている。日本の29歳、30.7歳よりもはるかに高い数字だ。

出産年齢も35歳以上で初出産する女性が、25歳以下で初出産する女性を上回るなど、家庭を持って将来のために貯蓄を始める時期自体が非常に遅くなっている。

52%が「住宅を購入したいが貯蓄していない」、59%が「3年以内に結婚する予定だが貯蓄していない」、70%が「3年以内に子供が欲しいが貯蓄していない」など、その日暮らしといった感がぬぐえない。

バークレイズは貯蓄の重要さを消費者に呼びかけているが、所得を上回る生活費、ローンの返済、浪費への要求ーーと、英国の国民の多くは、「消費のスパイラル」から抜け出せずにいるようだ。

文・ZUU online 編集部/ZUU online

【こちらの記事もおすすめ】
豊かな老後のためにすべき3つのこと
アラフォー女性のための幸せ貯金計画
お金が貯まる5つのコツ
貯まらない女子「3つの言い訳」対処法
「お金がない時」5つのNG行動