明石市民は「魚の棚商店街」のことを「うおんたな」という愛称で呼んでいます。明石在住40年以上の筆者が、明石ならではのお店が目白押しの「うおんたな」の魅力をたっぷりとお伝えします。

魚の棚商店街とは

【明石】地元民がオススメする魚の棚商店街の歩き方徹底ガイド!
(画像=まき トリップノートより引用)

明石市民の台所と言っても過言ではない魚の棚商店街には、東西に通る約350mの距離に海産物店を中心として約110店舗が軒を連ねています。明石の海の幸がズラリと並ぶ食の宝庫で、威勢の良い声が響きわたって活気があり、歩いていると元気が出てきます。

その歴史は古く、約400年前の明石城築城の頃に誕生したと言われています。宮本武蔵の町割りによって、お城に一番近い場所が東魚町と西魚町とされ、それらの町が「うおんたな」の原型となっているのだそう。筆者が子どもの頃は、軒先の大きな木箱にピチピチ動く魚が並べられ、タコは道を歩いていました(笑)。

その日の朝に明石で水揚げされた「前もん」と言われる魚が、午前11時頃に行われるセリ市で競り落とされ、正午を過ぎたあたりからお店に並び始めるので、その時間帯に一番の賑わいが見られます。早い潮流を泳ぐことで身が引き締まった前もんの味は、また格別!また海産物店のほかにも、明石焼きのお店やお土産屋などもあり、所狭しと並んでいるので目移りしてしまいます。

商店街全体はアーケードになっているので、雨の日でも安心してお買い物を楽しむことができますよ♪

魚の棚商店街のお店紹介

それではここからは、実際に商店街に入っているお店についてご紹介していきます。

以下のご紹介は、西側から商店街に入って、左手にあるお店をその並び順で追い(【1】〜【27】)、商店街の奥(東側)でUターンして、【27】の向かいにあるお店【28】から、またその並び順(【28】〜【55】)に沿って元の場所に戻ってくるという流れになっています。

【1】味よし 西店

【明石】地元民がオススメする魚の棚商店街の歩き方徹底ガイド!
(画像=まき トリップノートより引用)
【明石】地元民がオススメする魚の棚商店街の歩き方徹底ガイド!
(画像=まき トリップノートより引用)

魚の棚商店街に3店舗構える「味よし」ですが、こちらの店舗はうおんたなの一番西側になります。本店とほぼ同じ商品を販売していて、瀬戸内海で春に水揚げされるいかなごのくぎ煮(100g800円)と、わかめ煮(200g600円/400g1,000円)が人気商品。他にも、たこわさびといかの塩辛(100g450円)、干しダコ(1袋600円)などもおすすめ。

干しダコは、たっぷりと旨味が凝縮していますので、タコ飯を作るのにぴったりな商品です。噛めば噛むほど美味しいですよ♪レシピもサービスでいただけますので、ご自宅で作ってみてはいかがでしょうか。

【2】よし川

【明石】地元民がオススメする魚の棚商店街の歩き方徹底ガイド!
(画像=まき トリップノートより引用)

店内に有名人のサイン色紙が沢山貼られている、明石焼き(10個600円)のお店。時間帯によって、明石焼きとたこめしのセットが50円引きの935円で食べられることも。

お持ち帰り用のたこめし(1パック大550円/小330円)や明石焼き(だし付1人前660円)、面白い物として明石焼きのあげ板(1枚1,500円/2枚2,000円)が販売されていますので、ご自宅へ帰ってから明石焼きの雰囲気を再現してみてはいかがでしょうか。

【3】大黒屋商店

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(画像=まき トリップノートより引用)
【明石】地元民がオススメする魚の棚商店街の歩き方徹底ガイド!
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主に明石で獲れる季節の海産物の加工品が販売されています。パリッとした歯ごたえが美味しい、焼きいわし(1袋100g400円)がオススメで、鯖・ししゃも・さんま・にしんなどの塩干しも手に入ります。このほか、ちりめんじゃこ(100g500円/極上ちりめんは100g600円)も噛みしめるほどに美味しさが感じられます。一声かけると、おまけで多めに入れてくれることがありますよ♪

【4】希凛本店・希凛2号店

【明石】地元民がオススメする魚の棚商店街の歩き方徹底ガイド!
(画像=まき トリップノートより引用)

明石の旬の海の幸が堪能できる、本店と2号店が隣接している寿司店。一番人気は特上おまかせにぎり(10貫3,200円)ですが、他にコース料理(5,400円~)もあります。人気店ですので、必ず予約しておいてくださいね。

【5】アリマ陶器

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(画像=まき トリップノートより引用)
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主に和食器が販売されています。日本製にこだわって窯元から直送で仕入れているため、他店で購入するよりもお値打ち価格となっています。特に土物大皿(2,000円)などは、一見の価値があるかも。安い物では100円で小皿などもあります。掘り出し物に出会えたらラッキーですね。

【6】鯨安(くじらやす)

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(画像=まき トリップノートより引用)
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鯨大和煮(1缶600円)と鯨須の子(1缶900円)が山積みされているのが目を引きます。もともとは鯨専門店として創業したお店なので、なかなか販売されているのを見かけない皮くじら(600円)、鹿の子(3,500円)、コロ(2,000円)もありますよ。すだちポンズ(1,8リットル2,900円)もオススメのようで、ふぐてっさにはもちろん、餃子にも合うのだそう。

【7】林義治商店

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(画像=まき トリップノートより引用)
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各種海産物や珍味を数多く取り揃えていますので、お気に入りのお酒のアテを探してみてくださいね。うるめ丸干し(約20尾500円)はDHA・EPAが豊富なので、美味しくたっぷり食べたいところですね。他には、味醂干だこ(45g500円/95g1,000円)もオススメです。

【8】金引青果

【明石】地元民がオススメする魚の棚商店街の歩き方徹底ガイド!
(画像=まき トリップノートより引用)
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例えば冬であれば、果物では有田みかん(6個450円)、あまおう(2パック1,200円)、渋柿(1個400円)やりんごなど、野菜では、特大大根(300円)、ゆり根(350円)、やまのいも(3個300円)、くわい(1パック450円)など、北海道や広島などから選りすぐりの旬の青果を揃えて販売しています。珍しい商品に出会えることもあるので、是非お立ち寄りを。

【9】明石蒲鉾 野島商店

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(画像=まき トリップノートより引用)
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はも天(1枚170円)がやわらかく、軽くトースターで焼いて食べると一層美味しく召し上がっていただけるのでオススメです。その他、平天(1枚110円)やたこぼー(240円)はそのまま食べても良し、煮物にしても良しで美味しいですよ。つい色々選んで買ってしまいそうになります。

【10】蓬菜焼魚店

【明石】地元民がオススメする魚の棚商店街の歩き方徹底ガイド!
(画像=まき トリップノートより引用)
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炊き立てご飯やお酒に合いそうなお惣菜を販売しています。印象深いのは、歯ごたえ抜群のはも皮(1,500円~)。そのほか、魚の味噌漬けの盛り合わせ(2切れ500円)は、いつが食べ頃か聞いておいて、ちょうどその頃に焼いて食べると旅の思い出に浸れそう。鯛の姿焼きも人気で、筆者の両親はお正月の睨み鯛やお祝い事、贈答品に利用しています。