プロの回答

一般的に、上司に対する挨拶として「ご苦労さま」はNGですが、「お疲れさま」はOKと考えている人が多いようですね。でも、「お疲れさま」という言葉も、「ご苦労さま」同様に、本来は目上の人から目下の人へかける言葉であり、上司や経営者などに使うのはNGだと考える人もいます。挨拶については、企業ごとに異なるルールや習慣があると思いますので、まずは周囲に合わせる方がいいでしょう。

とはいえ、上司や社長など目上の方に「お疲れさまです」という言葉を使うことにどうしても違和感があるようなら、別の挨拶をしてみても良いと思いますよ。

例えば、にこやかな表情で会釈をするのも一つの手。朝であれば、「おはようございます」と一言付け加えましょう。また、状況に合わせて「行ってらっしゃいませ」、「行って参ります」、「お帰りなさい」、「先日はありがとうございました」などの言葉を掛けてみるのもいいですね。

また、社外の方への挨拶で「お疲れさまです」を使用している人を時々見かけますが、これはNGです。「お疲れさま」はあくまで仲間同士で使う言葉であり、お客さまなどに用いる言葉ではありません。「お世話になっております」、「いつもありがとうございます」といった挨拶をするようにしましょう。

最後に、もうすぐ年始ということで、新年のご挨拶でよくある間違いについても言及しておきますね。年賀状でもよくあるのですが、「新年明けましておめでとうございます」は間違い文章だということをご存知でしょうか? 「新年」と「明けまして」は意味が重複しているため、どちらか一方を使用すると正しい挨拶になります。年明けに出社した時には、「新年おめでとうございます」あるいは「明けましておめでとうございます」という挨拶をするようにしましょう。

ビジネスパーソンにとって、気持ちの良い挨拶は、心得ておくべきマナーの基本。どんな時も、明るく元気な挨拶を心掛けたいものですね。


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