【7】巨釜半造(おおがまはんぞう)
巨釜半造は、唐桑半島の東側にある二つの岬で半島を代表する景勝地です。ここのシンボルとなっているのが、高さ16m、幅3mの大理石の石柱「折石(おれいし)」。以前は海中から空に向かってそびえ立つ様から「天柱岩」と呼ばれていたそうですが、明治29年の大津波の際に先端が折れてしまったことから「折石」となりました。
この二つの岬は、遊歩道が整備されていて、太平洋を一望しながら散策することもできます。大海原とともに、迫力の景観を楽しめるスポットです。気仙沼漁港から30分強で到着しますが、折石や遊歩道を散策する場合は、1時間はみた方がよいでしょう。
【8】三陸復興国立公園 唐桑半島ビジターセンター
唐桑半島や国立公園の地形や四季の植物、立体写真、宇宙から見た陸中海岸の写真などが展示されています。気仙沼漁港からなら30分強の場所です。また日本で最初につくられた津波体験館では、津波のしくみや、三陸を襲った津波の歴史などについても解説展示されており、視聴覚による津波の疑似体験もできます。
【9】御崎(おさき)神社
唐桑半島ビジターセンターと隣接する神社で、半島の先端に位置し、千年あまりの歴史があります。古くから「おさきさん」の名で親しまれ、大漁祈願、航海安全など漁師からの信仰も厚く、縁結びの神社としてもご利益があるそうです。
【10】気仙沼東日本大震災遺構・伝承館
東日本大震災で被災した旧向洋高等学校を震災遺構として残し、併設した伝承館と共に見学する施設です。気仙沼漁港から、20分ほどの場所にあります。4階まで達した津波の恐ろしさ、引き潮の威力、ことごとく破壊していく波の怖さを実感させられる場所です。次の世代へ引き継ぐために、災害への備えをもう一度考える機会となるでしょう。
【11】岩井崎
三陸復興国立公園の最南端に位置する美しい岬で、緑がまぶしい緑地帯が広がります。海の向こうには、大島が見え、夏場は磯遊びの人気スポットです。ここのシンボルが、「龍の松」。東日本大震災の津波によって被害を受けた松の一部が奇跡的に残り、天へと上ろうとする龍に見えることから名付けられ、復興のシンボルとなっています。
同じく、震災の津波にも耐え、流出せずに残ったのが、階上(はしかみ)地区出身の横綱・秀ノ山雷五郎の像。気仙沼漁港から海岸線をのんびり走っても、30分ほどで到着します。
【12】潮吹き岩
岩井崎の人気スポットをもう一つ。緑地帯の先の海岸線は、風景が一転します。石灰岩が波によって浸食され、ギザギザにとがった岩場となっています。ここでは、その岩場からクジラの潮吹きのように勢いよく海水を噴き上げる様子を見ることができます。満潮であればあるほど迫力の景色という事なので、できれば潮位を確認して行きたいですね。
【13】塩づくり体験館
江戸時代に岩井崎では、仙台藩御塩場があり、塩づくりが行われていた場所だったことから、2012年に塩づくり体験館が誕生しました。岩井崎の駐車場付近にある施設です。30分ほどで海水を煮詰め、ミネラル豊富な自然塩を作り、持ち帰ることができます。
さいごに
港周辺とはまた違った趣を持つ大島や唐桑半島にも、ぜひ足を伸ばして、ダイナミックな大自然を肌で感じて頂きたいです。気仙沼と大島は、大橋が完成したことで、行き来が便利になりました。大島は、2021年の春から放映されている朝ドラ『おかえりモネ』の舞台でもあり、これからますます人気が高まりそうです。
提供:トリップノート
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