気仙沼周辺の海岸線は、日本一広大なジオパークに属し、変化に富んだ自然の造形美を楽しむことができます。2021年朝ドラの舞台など、すべて車で1時間以内&日帰り圏内の、足を伸ばして頂きたい素敵な観光スポットをご紹介します。
【1】大島
気仙沼湾に浮かぶ「緑の真珠」または「緑の宝石」と呼ばれるほど、緑豊かな大島。気仙沼漁港から15分ほどで到着します。美しい海岸やキャンプ場、ジオパークなど、豊かな自然を満喫できる島として地元でも人気のスポットです。
以前は気仙沼と大島を結んでいたのは、船による定期航路でしたが、気仙沼大島大橋(鶴亀大橋)が開通したことで、より便利になりました。
【2】気仙沼大島大橋 / 鶴亀大橋
本州と【1】でご紹介した気仙沼大島を結ぶ橋は、復興のシンボルとして2019年4月に開通しました。愛称は「鶴亀(つるかめ)大橋」となっており、両岸が鶴ヶ浦、亀山という景勝地があることから名づけられています。
そしてそこからストーリー性をもたせて、橋の延長線にあるトンネルには、浦島トンネル、乙姫トンネルというように、まるで竜宮城に続くようなイメージで名づけられています。橋の開通は、島の人々の半世紀にわたる悲願だったそうです。そんなことからも、気仙沼の人々の橋への思いが感じられますね。
この橋は、全国でも珍しい大型のアーチ橋で橋の長さは297mと東日本で1番の長さ。全国でも、愛媛の大三島橋とならび3番目の長さを誇ります。両岸には駐車場も設けられ、歩いて橋を渡ることもできます。展望台もあるので、ぜひ橋からの景色を楽しみましょう。
【3】気仙沼大島ウェルカム・ターミナル&野杜海(のどか)
大島の浦の浜湾を一望できる高台に、気仙沼大島ウェルカム・ターミナルの多目的施設とテナント店が並ぶ野杜海があります。旬の海産物や農産物が並ぶ地場産品直売所、気仙沼名産の牡蠣やホヤなどを頂ける飲食店や休憩スペースなどがあり、にぎわっています。気仙沼漁港から20分弱の場所なので、時間がない方でも気軽に立ち寄れる場所です。
【4】亀山展望台
気仙沼大島ウェルカム・ターミナル脇にあるのが、大島有数の絶景を誇る亀山展望台。レストハウス付近は大変狭く、道路も車1台分の狭さなので、オンシーズン(4月~11月の土日祝日)は、途中の亀山駐車場(¥500)に停めて、20分ごとに発車するシャトルバス(無料)で送迎してもらうようになります。
レストハウス前から、徒歩3分ほどで展望台に到着。目の前に広がる絶景に思わず感嘆の声が出てしまうはずです。
【5】龍舞崎(たつまいざき)
大島の最南端にあり、大島を代表する景勝地の一つ。岬までノンストップで走れば、30分弱で最南端に到着です。荒波が打ち寄せる様子が、龍が舞い上がるかのようだったことから名づけられた龍舞崎。断崖からの迫力ある景色と、太平洋からの潮風が心地よいスポットです。
駐車場に車を停め、クロマツ林の中、あじさいロードと呼ばれる遊歩道を散策することができます。岬の先端には、白亜の龍舞崎灯台もあります。駐車場は、一番近い第1駐車場が10台、少し手前の第2駐車場が約30台分あります。
【6】唐桑(からくわ)半島
宮城県の最北東端に位置し、リアス式海岸特有の美しい景観が続く唐桑半島。海に向かって突き出す約20㎞の半島は細長く、起伏に富んだ形状が特徴的な土地となっています。
近年では、潮風トレイルや、日本の地質百選、三陸ジオパークなど、自然に親しみながら半島を楽しむトレッキングコースが数多く設定されています。1964年には、陸中海岸国立公園に編入、1971年には海中公園にも指定されました。