トップ1%は、お金の「縦と横の動き」を効果的に使う
年収が高い人たちは、お金を稼ぐのが簡単ではないことを熟知している。特に、今稼いでいるお金が大きければ大きいほど、働けなくなったときのことを考え、資産を増やすための手立てを打っている。
そもそも資産形成の基本とは、キャッシュフローと呼ばれる、毎月出入りするお金の中からストック(蓄え)をつくり、それを投資にあてることである。より多くの資産を築いていくには、お金の「横の動き」と「縦の動き」を効果的に使うことだ。
お金の「横の動き」とは、継続して入ってくる収入のことを指し、たとえば給料や月々の配当金、家賃収入などである。対する「縦の動き」とは、臨時で大きなお金が入ってくることをいい、満期で返ってくるお金や資産売却益などである。
資産を増やす好循環を回すためには、
「フローからストックをつくる→資産購入→お金の横の動きと縦の動きを活かして、効果的に収益を増やす→フローとストックの増加→新たな資産の購入」
という流れをつくることである。投資とは、フローとストックのバランスを見ながら資産を運用していくことなのである。
トップ1%にとって節税は切実な問題
実際、年収1000万円も2000万円も、大きなお金であることに変わりはない。だが年収が1000万円台の人というのは、だいたいがキャリア形成の途上にあって、なかなか節税まで考える余裕がないのが正直なところではないだろうか。筆者もサラリーマン時代に不動産投資をしていたが、その頃はフローやストックを増やすことを目的としており、節税までは頭が回っていなかった。
単純にいって、収入金額が倍以上違うと、税金の痛みもその分大きくなる。トップ1%の人が必ずしも最初から税金に詳しかったわけではなく、差し引かれる金額の大きさから、危機意識が高くならざるをえなかったというのが、本当のところだろう。
いずれにしても、給料がなかなか増えていかない時代の中で、サラリーマンにとって「手元に残す」という発想は大切である。「どうせ自分には関係ない」とは思わずに、知らないことも積極的に受け入れ、攻めと守りの両面で考えることが大切なのである。
文・俣野成敏/ZUU online
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