女王蜂は「自信はあるけど、あえて無能を演じる女性」を生む
女王蜂症候群が慢性化してしまうと“自信はあるけど、あえて力を発揮していない女性”が生まれる恐れがあります。女上司の圧力や嫉妬の影響により「下手に活躍すると叩かれる、だったら最初から自信がないフリをしていた方がマシ」と考えてしまう女性もいるでしょう。いわば戦略的無能です。
良いアイデアや自信があっても「自分には無理です」と言っていること、それは会社側からすると大きな損失です。今後、女性活躍を推進していくにあたっては、この戦略的に力を発揮しない女性社員の隠れた才能を引き出す、センシティブな組織になる必要があります。
戦略的無能は、キャリアアップのチャンスを自ら台無しにしているようなもの。 もし今、女性上司との関係に悩んでいる・相談されたという経験があるのなら、誰に相談をするべきか? 無能を演じることで得をしてしまう職場環境を変えるにはどうすれば良いのか? と、具体的な対策を考えなければなりません。
女性管理職が増えていく上で考えておくべきこと
今後、女性管理職が増えていくとして、女性の意識改革は必要不可欠ともいえるでしょう。
女王蜂化している女性管理職はもっと寛容になるべきです。スキルをひた隠しにする女性社員を増やさないためにも、「女性の敵は女性である」という対立構造を崩し、男性優位の企業文化を許容するのではなく、同じ女性を不利な立場に追い込んでいることを認識していくべきなのです。
また企業としては、女性社員間の上下関係で生じがちな問題を十分に考慮したうえで、人材育成や評価基準・方法などについて工夫を重ねていく必要があります。
嫉妬は無意識にも生まれてくる感情だからこそ、自己コントロールをしづらいもの。嫉妬という感情を“悪”そのものと捉えず、どう向き合っていくか考えるきっかけとなれば嬉しいです。
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