サラリーマンや公務員が加入する「厚生年金」と、無職の方や自営業者などが加入する「国民年金」。転職した際の手続きなどの関係で、同じ時期に両方の年金保険料を支払うケースがあります。納め過ぎた分はきちんと手続きをすることで返金されます。そこで重複納付してしまうケースや重複納付した場合の手続きを詳しく解説します。

年金保険料を重複納付してしまうのはどんなとき?

(写真=PIXTA)

今まで自分で国民年金を支払っていた人が、就職して厚生年金に加入することになった場合、国民年金の脱退も厚生年金の加入も、基本的には就職先の企業が行うことになります。そのため、自分で何かした覚えがなくても、同時に2種類の年金保険料を支払うということにはならずに済んでいる場合がほとんどです。

では、国民年金も厚生年金も両方支払ってしまう「重複納付」はどんなときに起きるのでしょうか。

国民年金を前納している

国民年金には、前納(まとめて前払い)すると、保険料が割引される制度があります。おトクなので利用する方も多いのですが、この前払いが済んでいる期間に、会社員や公務員など厚生年金の対象になる仕事に就いたときは要注意です。

その期間の国民年金の支払いが終わっているのに、お給料から厚生年金の保険料が天引きされるため、重複納付になります。ただし、通常は年金事務所にて重複納付を把握し、重複の事実を知らせて返金するための書類が送られてくるはずです。もしその書類が届かない場合は年金事務所に確認してみましょう。

月の途中で転職した

年金保険料には日割りの仕組みがありません。そのため、月末以外のタイミングで年金の種類が変わるような転職をした場合、同じ月の年金保険料を転職前と転職後の両方に支払っていることがあります。給与明細をチェックし、わからなければ会社の事務担当者に聞いてみましょう。

重複納付した分は手続きをすれば返金されますが、一部例外もあります。例えば、入社後すぐに退職することになり、同じ月に入社日と退社日がある場合、その月は厚生年金と国民年金のどちらも支払う必要があります。この場合は、重複していても返金はされません。

年金機構の事務ミス

件数は少ないものの、日本年金機構が手続きを間違えているというケースも考えられます。年金事務所から届く書類にはきちんと目を通し、疑問に思う点があれば問い合わせるようにしましょう。

重複して払った年金保険料を返してもらうには

(写真=PIXTA)

払い過ぎた保険料は、きちんと手続きをすれば返金されます。まず重複納付があった場合は、年金事務所から国民年金保険料還付の案内と一緒に「国民年金保険料還付請求書」が送られてきます。

この書類が届いたら、案内に従い、還付金の振込先口座などを記入して返送します。返送後、問題がなければ、1ヵ月から数ヵ月程度で指定口座に振り込まれます。

振り込みが行われると「振込手続き完了のお知らせ」が届きます。これで重複納付の返金手続きが完了します。

還付手続きの注意点

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重複納付があってから、年金事務所と書類のやり取りをして、口座にお金が戻ってくるまでには、1ヵ月から数ヵ月かかるのが一般的です。また、還付手続きの時効は2年と定められており、それを過ぎてしまうと重複分の返金は受けられなくなります。書類が届いたら、なるべく早く手続きするようにしましょう。

年金保険料をいくら支払ったかは、所得税や住民税にも影響します。社会保険料控除により、支払った保険料は所得控除を受けることができるからです。

重複納付があった場合は、社会保険控除を正しく受けるために、勤務先の年末調整もしくは自分で確定申告をするときに申請する必要があります。忘れずに行いましょう。

年金機構からの書類は要チェック!

(写真=PIXTA)

「年金関係は内容がややこしくて難しい」というイメージから、年金関連の書類が届いても放置してしまう方もいるかもしれません。せっかくお金が戻ってくる案内が送られてきているのに、気付かずに書類を捨ててしまうなんてことがあったら、もったいないですよね。

送られてきた年金関連の書類はしっかり確認し、疑問点があれば、窓口に問い合わせたり専門家に聞いたりしながら解決するようにしましょう。

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