「子どもは野球チームが作れるくらい作ろう!」とはよく使われる冗談ですが、子どもについての計画や希望を夫婦で話し合うのは楽しいものです。最初から二人目を妊娠するつもりでいた家庭もあれば、一人目を産んだらもう一人欲しくなったケースもあるでしょう。この記事では、二人目妊娠中の人や二人目妊娠を考えている人に向け、よくある点や気をつけたいことをご紹介します。

上の子への接し方など大切なポイントも解説しますので、妊娠中の過ごし方について、ぜひ参考にしてください。

二人目を妊娠するタイミングはいつが良い?

妊娠はさまざまな奇跡を繰り返して生じる授かりものです。完璧にタイミングを図るのは難しいものの、育てやすいタイミングや時期はあるのでしょうか? ママたちの間では、二人目は「一人目の子どもがある程度大きくなるまで待ちたい」という声が多くあります。特に上の子が4歳以上になると、意思疎通が可能になりできることが増えるなど、手がかからなくなると感じるようです。

初めての子育てでは、ママ・パパもてんてこまいになりがちで、あちこちの意見にも流されやすくなるでしょう。しかし、育児には仕事や生活スタイルなど、各家庭の事情があります。「子どものため」「周囲に合わせるため」と色々なことを考えてしまいがちですが、自分たちにとって一番良い時期を選ぶことが大切です。周りに流されず、ぜひご夫婦でしっかりと話し合ってください。

二人目妊娠中のあるある

妊娠中の心身には個人差があり、同じママでも一人目の妊娠とすべて同じとは限りません。「最初のときとは違う」と戸惑ってしまうかもしれませんが、それは当たり前のことなのです。ここからは、二人目だからこそ起こる「あるある」をご紹介します。

食事の節制がしづらい

一人目を妊娠した際は夫婦だけなので、間食を控えたり栄養バランスを考えたりと、食事の調整もしやすいでしょう。しかし、二人目の妊娠中には上の子がいるため、食事は子どもに合わせたものになりやすいです。子どもが残した食事を自分が食べることで、一人目のときよりも太りやすくなるという声もありました。特に妊娠中期からは体重が増えやすくなり、体重管理が難しく感じるかもしれません。

余裕を持って構えられる

完全に慣れるというものではありませんが、既に妊娠・出産を経験していると、2回目は気持ちに余裕をもって赤ちゃんを待てる人も多くなります。一人目の際は「大丈夫かな、これでいいかな」と不安に思う気持ちが強かったものの、二人目になると「こんなものだろう」とゆとりのある考えが持てるでしょう。前回は胎動を夫に細かく伝えていたのに、二人目では「そういえば○ヶ月前からあったよ」など、後から報告することも増えがちです。妊娠初期の精神的な不安は一人目より少ないかもしれません。

二人目でも悪阻はつらい

気持ちは慣れても、身体もそうとは限りません。個人差はありますが、悪阻は何人目でも必ず襲ってきますし、場合によっては一人目よりもつらく感じる人もいます。しかし、周囲は「一人産んだら慣れる」と考える人も意外に多く、「2回目だから慣れているでしょう」などと言われて憤ることもあるかもしれません。悪阻に正しい解決方法はなく、そのつらさも人それぞれです。慣れているだろうと言われたら、きっぱりと「つらい」と伝えましょう。

なかなか体を休められない

夫婦だけであった一人目の妊娠時は、悪阻や体調がすぐれないときはゆっくりと休めていました。しかし、二人目の妊娠時は上の子のお世話もあり、つらくても休息が取れない場面が多くなります。休めないまま頑張ってしまうとどんどん体調が悪化してしまうため、夫からの協力は一人目妊娠のとき以上に不可欠です。「夫も疲れているから」など遠慮してしまうこともあるかもしれませんが、まずはママの体調を優先しましょう。

二人目妊娠中に気をつけたいこと

続いて、二人目の妊娠中に気をつけたいポイントを紹介します。一人目とは勝手が違うことも多いので、あらかじめ下記の内容を参考にしてみてください。

二人目の妊娠で気をつけることは?上の子のケアと過ごし方の工夫
(画像=Kajilyより引用)

上の子に愛情を伝える

二人目の妊娠中、上の子が赤ちゃん返りすることがあります。上の子にとっては、それまで独占できていたママがお腹の様子ばかりを気にするようになり、「ママを取られた、寂しい」と感じてしまうのです。上の子は構ってほしいこともあり、わがままを言ったり泣き出したり、ひときわ甘えん坊になると言われています。子どもが不安にならないよう、いつも抱きしめる・言葉で愛を伝えるなど、スキンシップで愛情を感じられるようにしましょう。

無理をしない

妊娠中は、無理をせず自宅安静することが大切です。とはいえ、上の子のお世話もあり、体調が悪くてもつい無理をしたり動かなければならなかったりという場面もあります。しかし、体調がすぐれない・悪阻がつらいといった際は、できるだけ家族にサポートしに来てもらう、一時的に保育園などで預かってもらうなども検討するようにしてください。頑張らなければと思いがちですが、身体のことも考え、できる限り負担の少ない対策を考えましょう。

体に異変があればすぐに病院へ

一人目の妊娠中に現れていた症状は、二人目のときも現れる可能性があります。特に高血圧症、妊娠糖尿病、産後うつなどの「妊娠合併症」を経験していた場合、今回も発症する可能性があるでしょう。あらかじめ医師に説明をし、こまめに相談をしておきましょう。また、何か異変があればすぐに病院へ連絡・受診するようにしてください。異変が起きた際はネットなどに頼らず、まずは医師に相談します。「この程度なら」と勝手に判断するのは禁物です。