クラシック音楽といえば、「なんだか堅苦しい」「眠くなる」「小難しい」といったイメージを持っている人も多いかもしれませんが、「今週末、N響(NHK交響楽団)のモーツァルトを聴きに行くんだ」なんていえたらスマートですよね!クラシック音楽はきっちりと理解していなくても大丈夫。「そろそろたしなんでおきたい」という人に向けてクラシック音楽の楽しみ方をお届けします。

クラシック音楽は意外とカジュアル

あまりなじみがない人にとって、クラシック音楽はとっつきにくく感じるかもしれません。しかしクラシック音楽は身近なところにあふれています。

例えば小学校の運動会の定番だった「天国と地獄」は、ジャック・オッフェンバック作曲の19世紀のオペレッタ楽曲です。子どもから大人まで誰でも知っている「きらきら星」はフランス民謡が元。これを題材にモーツァルトが変奏曲の名曲を作っています。

ダダダダーンでおなじみの「運命(交響曲第5番ハ短調)」やピアノ初心者が早い段階で触れる名曲である「エリーゼのために」は、ベートーヴェンの代表曲としてよく知られていますね。ほかにも平原綾香によって日本語詞でカバーされた「Jupiter」の原曲であるホルストの「木星(組曲・惑星より)」も有名です。

さまざまな邦楽・洋楽にサンプリングされているパッヘルベルの「カノン」や、テレビ番組でよく耳にする楽曲など、意識していなくてもクラシック音楽はいたるところで耳にしています。

これからクラシック音楽に親しもうというとき作曲家や時代から入るのもいいですが、まずはなじみのある曲や心地いいと感じる音楽を探してみましょう。

クラシック音楽だから……と身構えずに聞くことで、自分の好みが「繊細なピアノ曲なのか」「迫力のある交響曲なのか」「軽快なバイオリン協奏曲なのか」など次第に分かってくるはずです。

好みの楽曲を見つけるには、動画配信サイトやサブスクリプションサービスでどんどんクラシック音楽に触れていくのも方法の一つ。気に入った曲があれば関連楽曲として紹介されている別の曲も聴いてみましょう。

都内でクラシック音楽を体感できるスポット

室内でクラシック音楽を楽しむのもいいですが、できれば生演奏を聴くのが一番です。音源よりもさらに迫力ある楽曲に触れることができるでしょう。都内では、主に以下のような場所でさまざまなコンサートを楽しむことができます。

  • NHKホール(渋谷)
  • 東京文化会館(上野)
  • Bunkamura(渋谷)
  • 東京芸術劇場(池袋)
  • サントリーホール(六本木一丁目)
  • 東京オペラシティ(初台)

など

日々何かしらのコンサートが開催されているため、小まめにチェックするといいですね。コンサート情報の中には、演奏される曲目も紹介されており前もってどんな曲を聴けるか知ることができます。知らない曲ばかりでつまらない……ということもなく安心です。

チケット代は学生や有志団体が出演するリーズナブルなものから、海外から有名指揮者やソリストを招いたS席2万円超のものまで幅広くあります。

「まず雰囲気だけを味わいたい」という場合には、手ごろな価格のコンサートや有名楽団の安価な席を選ぶといいでしょう。またお祭り感覚で豪華な演奏を楽しめるイベントに参加するという手もあります。読売日本交響楽団(読響)が主催するサマーフェスティバルは、毎年チケットが売り切れるほどの人気です。

2020年はシューベルトの「未完成」、ベートーヴェン「運命」、ドヴォルザーク「新世界から」の「三大交響曲」を掲げ8月19日(水)にサントリーホールで公演予定です。

服装は?ルールはある?鑑賞のマナー

クラシックコンサートに興味が出てきたけど「どんな服装で行けばいいの?」と不安に思ってしまうかもしれません。「ドレスアップすべきなのか」「いつもどおりでいいのか」など、とにかく浮かない格好で行きたいですよね。

しかしクラシック音楽といっても普通のファッションで問題ありません。特にかっちりとしたスーツやドレスでないといけないわけではありません。

「少し特別な気分で楽しみたい」という場合には、いつもより少しおしゃれをするのもいいですね。着物で行ったり仕事帰りならアクセサリーやネクタイを変えたりするのも楽しそうです。マナーの面では、基本的には映画館と同じような以下を心がけましょう。

  • スマートフォンなどの音は切る
  • 演奏中は静かにする
  • 前の座席を蹴らない
  • 基本的に録音・録画禁止

など

飲食は厳禁です。せき払いを防ぐためのアメ玉くらいならば問題ありません。ただし演奏中に袋を開封するのは止めましょう。コンサートホールは音が響くため、特に音に関しては映画以上にしっかりと注意したいところ。

また気を付けたいのが拍手のタイミングです。クラシック音楽の中には、「曲が終わったと思ったのにまだ続きがあった」ということもありますよね。変なタイミングで拍手して演奏の邪魔をしてしまわないよう、分からない場合は周りに合わせるのが無難です。

大切なのは、自分だけでなく周りの観客も気持ちよく音楽を楽しめる環境をつくるということ!必要以上に緊張する必要はありませんが、演奏者や観客、そして偉大な作曲家たちに敬意を持って鑑賞したいですね。

クラシック音楽は20代のリラックスに最適

クラシック音楽の中には、深いリラクセーション効果があるものもあります。仕事帰りや休日、いつもと違うリフレッシュをしたいときにもクラシックコンサートはぴったりかもしれませんね!お気に入りのオーケストラやイベントを見つけて、大人のいやしを体験してみましょう。

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