不祥事に揺れるフジテレビで、3月31日、第三者委員会による報告会見が行われた。各メディアの反応はここで記すまでもないが、そんな中、女子アナの退社ラッシュが続いている。3月初旬に椿原慶子アナと永島優美アナの退社が報じられると、1週間後には入社4年目の岸本理沙アナが退社を発表。昨年は渡邊渚アナ、一昨年には三田友梨佳アナ、石本沙織アナが退社したほか、複数の女子アナが産休中で、アナウンス部の陣容は数年で一気に寂しくなった。

「椿原アナや永島アナは退社について“以前から考えていた”という主旨のコメントを述べましたが、額面通りに受け取るのは難しい。フジテレビは長年視聴率が低迷し、テレビ東京に抜かれて視聴率最下位に落ちたことも。ただでさえテレビの影響力が落ちているのに、追い打ちをかけるような今回の不祥事で、“フジテレビは若くて優秀な人から辞めていく”ともっぱらの噂です。

 テレビ局といえば高給取りの代名詞でしたが、大手スポンサーが戻って来る気配はなく、ボーナスは当分雀の涙ですし、一連の会見で会社が社員を守ってくれないことも分かってしまった。女子アナたちが“残る意味が無い”と考えても何ら不思議ではありません」(マネー誌記者)

 憧れの職業である女子アナを上手に使い、“女子アナ帝国”を築いてきたフジテレビ。しかし、これだけ退社が相次げば、当然人手は足りなくなる。

「フジテレビにはまだ30人以上の女子アナがいますが、アナウンサーという仕事は誰でも代わりが務まるわけではない。社員といっても人気商売なので、メチャクチャ忙しい人がいる一方で、滅多にテレビで顔を見ない人もいて、枠が空いても忙しくなるのは人気アナだけです。具体的な名前を挙げれば、生野陽子、宮司愛海、堤礼実、井上清華、佐久間みなみあたり。ただ売れっ子はすでにMAXに近い忙しさですし、これ以上こき使うとフリーに転身してしまうリスクが生まれます。