トイレといえば、なかなか落ちない頑固な汚れがつきやすい場所です。

カビやぬめりは気づかないうちに溜まっていき、いざ定着してしまうとなかなか綺麗にできません。

ですが重曹を活用すれば、特有の成分が作用してスムーズに落としやすくなります。

使い方のコツを覚えて、うまく役立ててみてください。

重曹を使ったトイレ掃除の方法を紹介

重曹がトイレ掃除に適しているのは、汚れを浮かす作用を持っているためです。

そうした理由から、使い方も一般的な洗剤とは少し異なってきます。

まずはじめに、重曹水というものを作ります。

ペットボトルに適量のぬるま湯を入れ、そこに少量の重曹を足します。

そしてふたをして、しっかりと振ります。

これにより、重曹が混ざった水、すなわち重曹水が完成します。

次に、この重曹水をスプレーボトルに入れ、便器内へと吹きかけます。

全体に行き渡るよう、まんべんなくかけるのがポイントです。

そしてさらに忘れてはならないのが、すぐに流したりこすったりせず、数分放置することです。

これにより、汚れを浮かせる効果が期待できます。

最後は、水を流して完了です。

便座や淵部分などの水流で流せない部分は、トイレットペーパーなどで拭き取るようにしましょう。

また、水溜り部分の黒ずみや黄ばみは、これでもまだ落ちないこともあります。

そんなときは、重曹をそのまま水溜りにふりかけて一晩放置し、翌日ブラシでこすり洗いしてみてください。

濃密な重曹成分が頑固な汚れにもしっかり働き、重曹水で落ちなかった汚れも綺麗にしやすくなります。

トイレ掃除に重曹が効果的なのは、ある成分が関係している

前述では、重曹に汚れを浮かす作用があるとご紹介しました。

ではいったい、どのような成分が働いてこのような効果に繋がっているのでしょうか。

重曹の成分名は、炭酸水素ナトリウムです。

この成分は弱アルカリ性の性質を持っているため、酸性のものを中和する効果があります。

そのため、トイレ汚れの代表格ともいえるカビやぬめりを浮かせて洗い落とすことができるのです。

また、重曹がトイレ向きである理由はこれだけでもありません。

トイレ掃除で汚れと同様に気になる部分といえば、ニオイがあるかと思われます。

見た目が綺麗でも、不快なニオイが残っていると、気持ちよく使用することができません。

その点、重曹は有効な存在となってくれます。

なぜなら、汚れを浮かすだけでなく、消臭効果にも期待が持てるためです。

掃除で使うときはもちろん、加えて、重曹水をコップなどに入れてトイレ済みにおいておくと、それこそ消臭アイテムとしても重宝できます。

しつこい汚れを浮かせる働き、さらにはニオイ取りと、まさにトイレ掃除をする上で嬉しい特徴を備えた存在となっているのです。