3.ポートフォリオを整理する
既に投資をしているのなら、自分のポートフォリオを見直してみる。ここで重要なのは、「老後の資金が足りない」と焦ってポートフォリオを拡大しないこと。いたずらにリスクを高めるよりも、最も効率的に最大限の利益を期待できるポートフォリオに組み直す。
近年は自分が耐え得るリスクレベルと希望のリターン率を入力するだけで、理想的なポートフォリオを構成してくれるサービスも増えている。こうしたツールを利用して、賢い投資で老後に備えよう。
4.住み替え・借り換えを検討する
勇気のいる決断ではあるが、もっと小さな家や住宅費・生活費の安い地域に住み替え、浮いたお金を老後資金に回す高齢者も多い。経済的な理由だけではなく、子どもが巣立った後は、小さな家の方が管理しやすいという利点もある。
定年退職にはまだ時間があるという場合でも、退職後の住宅ローンを正確に把握しておくことは非常に重要だ。借りた時には「繰り上げ返済や退職金で何とかなる」と楽観視していても、人生には予期せぬ出来事が待ちうけている。給与が下がった、リストラされたり、教育費が予想以上にかかったなど、返済計画が大きく狂うことも多々ある。残高とともに金利も見直し、金利が高いようであれば、低い金利への借り換えも検討すべきだろう。
5.クレカやローンを完済する
住宅ローン以外の負債をなるだけ早く完済する。返済期間が長くなればなるほど、分割払いやリボ払いの利息や手数料はかなりの高額になる。例えば20万円相当の商品を毎月5000円のリボ払いで買ったとして、手数料の実質年率が15%だったとする。完済に3年強を要し、手数料は5万円を超える計算になる。
分割払いやほかのローンも同様、返済期間が長引けば、それだけ利息を多く支払わなくてはならない。出来る限り早めに完済し、その分を老後の貯蓄や投資に回す方が、よほど建設的だ。
6.定年後も働く
「今からでは絶対間に合わない」あるいは「もっとゆとりのある老後を送りたい」というのであれば、定年の年齢にこだわることなく、身体に支障が出ない限り働き続けるのも一案だ。
OECDが「労働力統計報告書」によると、アイスランドでは65歳以上の高齢者の4割以上が現役で働いているという。日本は22.8%とほぼ2分の1だが、仕事に生きがいを感じる高齢者も増えている。年金受給開始の年齢に達したからといって、働いてはいけないという法はない。
文・アレン・琴子(英国在住フリーランスライター)/ZUU online
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