【旦那の借金】借入先の種類

旦那に借金が発覚した。
その時にまず確認しなければいけない点がいくつかあります。
それは「どこで」借金をしているか?です。
借金先によって借入条件や借入額が全く違いますから、「借金が○○円ある」と残高を確認するよりも、借入先と種類を聞く方が返済の対応を考えやすいのです。
借金の種類としては
①土地や建物を担保として借金をする担保型
②保険金の解約返戻金を元手に借金をしている保険型
③銀行系カードローン
④消費者金融
⑤闇金融
などがあります。
担保型は下手をすると今住んでいる家も土地も取られてゼロになってしまう危険性があるうえ、担保があるのでカードローンよりも多額の借金ができるところが怖い点です。
保険金タイプは借金を自分が払った保険金から借金をしている状態ですから、そこまで返済は大変ではありませんが、放っておくと頼りにしていた老後資金が全くない!という事態に!
カードローンは一社50万~100万円がほとんどで、数社から借り入れをしているケースが多いため、一つの借入先がわかっても、他にないかしっかり確認する必要があります。
闇金融は...違法操業ですから、ここに手を出してしまったら法外な利子、違法な取り立ても覚悟しなければいけません。
ここに手を出すという事は、他で借金をしつくして、もうこれ以上借金できない...
という場合に闇金融に助けてもらう(借金を重ねる)ケースがほとんどで、闇金融にまで手を出している旦那なら、借金癖など何か夫に問題があるはずです。
後で後悔しないよう、しっかり話し合い、離婚も視野に入れて対応しましょう。
【旦那の借金】借金が発覚した時の対応は?

それでは本題。
旦那に借金が発覚したときの対応マニュアルを紹介します。
借金の取り立てにも法律厳守が求められますから、大切なのは、その場でオロオロして言われるがままに返済せず、冷静に対応することです。
【旦那の借金】対応①督促時に勝手に返済しない
まず、旦那の借金が発覚したら、オロオロしない事。
借金が発覚したら動揺するのが当然ですが、冷静になるまで何もしてはいけません。
動揺している状態では、正しい判断ができません。
借入先がどこなのか、1社なのか数社なのか、そして借金の総額はいくらなのか、夫婦で話し合いの場を設けることが最優先です。
一番してはいけない事は、借入先の要求にこたえて「妻がとりあえずその月の返済をする」事です。
会社側も、妻へ返済要求はできないものの、妻から返済にこたえてくれるのだと確認することができますし、夫の方も、妻が返済すると調子に乗る場合があります。
夫の借金の返済義務は夫にある!
厳しくしていないと、旦那が甘えてまたほとぼりが冷めたころに借金をするかもしれません。
借金癖はなかなか治りません。
自分が作った借金は、自分でなんとかして返しなさい!と強い態度を示さなければいけません。
【旦那の借金】対応②旦那に借金理由と問いただす
妻から借金の返済はしないと心に決めたところで、次にすることは
「旦那に借金理由を聞く」事です。
借金理由によっては絶望的な借金癖がはっきりします。
例えば自分をかっこよく見せようとする自己顕示欲で借金をする場合は、借金癖になりやすく、返しても借金を繰り返すケースが多いし。
ギャンブルでの借金なら、これまた悪い借金癖。
「勝ったら返せる」という根拠のない自信のもと、軽い気持ちで借金を繰り返します。
借金癖はやっかいです。
借金癖ではなく、単発の借金の場合はまだ離婚を視野に入れなくても夫婦で頑張って行けそうですが、借金癖の夫なら離婚も視野にいれて対応策をねっていきましょう。
ただ、督促が来て借金がばれるようなケースなら残念ながら借金癖が原因で、単発の借金ではない事が多いでしょう。
【旦那の借金】対応③借金額、借入先の確認
借入理由が分かったら、さて本番です。
夫から借金総額と、借入先を確認しましょう。
発覚した借金先だけが借入先なのか、借金額を嘘ついていないかがポイントです。
借金額と借入先をはっきりと確認できない限り、きちんと返済計画を立てることはできません。
ここで、注意したいのは、借金をしている人は「借金をしている事」に多かれ少なかれ「後悔」と「罪悪感」を持っているので、本当の事は言いません。
悪い事をしていると思っている人って嘘つきますよね。
だから借入契約書など、きちんと見せてもらえない限り、口頭での確認は全く意味のないものだと思ってください。
ほとんどの人が、特に借金癖のある人は、借金額を少なめに申告します。
鵜呑みにしてはいけません。
【旦那の借金】対応④借入の開示請求
どうしても旦那の申告する借金額と借入先が信用できそうにない場合は、
「借入額開示請求」
を行いましょう。
借入先がはっきりしている場合は、借入先に取引履歴を開示してもらいます。
本人しかできないので、嫌がっても後悔しないように首根っこつかんで同伴すること。
郵送でもできますが、必要な確認書類などの問い合わせも本人にしか伝えてくれません。
もし、申告している借入先だけじゃないのではないか?と疑問を持つなら
「信用情報機関」に開示請求をすることで、全ての借金を明確にすることができます。
日本には3つの期間があり、それぞれ取り扱うローンの種類、登録する業者に違いがあります。
・全国銀行個人信用情報センター (KSC)
・日本信用情報機構 (JICC)
・シー・アイ・シー(CIC)
それぞれに借入金の情報開示請求を行うことで借金の現状が分かります。
訪問開示・郵送手続き・Web・電話開示など、それぞれで開示方法も、必要書類も異なるので、各HPで各印しましょう。
これで旦那に借金癖があるかどうかも一目瞭然。
後で後悔しないためにも、旦那の借金を正確に知ることが一番大切です。
【旦那の借金】対応⑤返済計画を立てる
旦那の借金総額と借入先が分かったなら、ここでようやく返済計画を立てることになります。
月々の生活費、子供の教育費、そして老後の貯蓄のお金の事を考えたうえで、計画的な借金返済計画を立てましょう。
月々いくら払うのか、そして一括返済ができる貯蓄があるのか。
また、借入先が複数の場合、一つにまとめられないか...など話し合います。
当然ですが、借金が発覚した時点で、カードローンならカードは取り上げてしまいましょう。
借金を返済しているのに、本人が気軽にカードで借金を繰り返すことも十分考えられます。
これでは、返済計画もあったもんじゃありません。
今後借金をしないと誓わない限り、子供の将来のためにも離婚を選択する方がよいでしょう。
借金癖がある父親から子供がいい影響を受けるとは到底思えません。
【旦那の借金】対応⑥双方の両親、兄弟に報告
借金返済の目途が立てば、旦那に今後借金をさせないようにすることが大切です。
そのためには、本人にもしっかり足枷をはめてもらわなければ、また同じことを繰り返します。
借金癖はもう病気です。
ギャンブル依存症、買い物症候群もカウンセリングなしではなかなか治らない病気ですから、お金が無くなったらカードローン...という負のサイクルを断つためにも、周りの協力をお願いしましょう。
本人は嫌がるかもしれませんが、
「親兄弟に借金の事を連絡する」
事で、借金癖から今後も借金を繰り返すことを防げるかもしれません。
夫もプライドがありますから、親には黙っていてくれというかもしれませんが、しっかり両親、しかも両方の両親と兄弟に告白して、少しは社会的制裁の味も知ってもらい、後悔と反省を促します。
ただ、両親によっては妻に内緒で息子の借金をひそかに返していた...というケースもあります。
そんな甘い両親なら借金癖がついて当然。
返済義務は本人にあること、今後一切手助けをしないように、厳しくしないと本人のためにならないと両親にもきちんと理解してもらうことが大切です。
【旦那の借金】対応⑦貸付自粛申請をする
後悔先に立たず!
今後一切借金をしない!させない!ために、「貸付自粛申請」も同時に行いましょう。
これは、借金をしている本人が、借金癖があることを心配し「自ら」業者に規制・借金の自粛をしてもらうよう依頼申請をすることです。
最長5年間借り入れができなくなるので、これで普通の金融機関からは借金ができなくなります。
ただし本人しか手続きができないうえ、3か月で本人が解除することもできますから、勝手に解除していないか定期的なチェックが必要です。
配偶者が手続きをする場合は、残念ながら借金をしている本人が行方不明のときのみなので、基本妻はできないということになります。
日本貸金業協会
日本貸金業協会
電話 (9:30~17:30) 土・日・祝日・12月29日~1月4日を除く
ナビダイヤル 0570-051-051
で自粛申請について問い合わせすることができます。