先日、「無課金妊婦」という表現がX(旧Twitter)上で話題になりました。不妊治療中の女性が、不妊治療をすることなく自然妊娠した女性を指して使った語句です。

◆ゲーム感覚で不妊治療しているわけじゃないのに

特にゲームにおいて「課金」することとは、アイテムのゲットやプレイ時間の増加など、優遇された楽しさを享受するための行為です。お金を払った分だけ、「自分がほしいものがすぐに手に入る」「簡単に手に入れられる」という意味合いが付加された「課金」。
「無課金妊婦」とのことばの裏には、「自分はこんなに重課金しているのにずるい」といった、羨望を超えた嫉妬心までもが含まれているのでしょう。
しかし、課金をしたとしても、ほしいものたる“赤ちゃん”が手に入るとは限らないのが、妊娠であり出産です。
不妊治療にお金をかけるほど、妊娠する確率をしない状態より上げられはするのかもしれませんが、それでも「絶対に妊娠できる」保証はありません。
不妊治療中の知り合いの女性に、「無課金妊婦」のワードがXで炎上したことについて話を聞いてみると、不快感をあらわにしていました。