そのほか、「助演声優賞」「新人声優賞」「歌唱賞」「功労賞」など多数の賞が設けられており、授賞式には豪華な顔ぶれが並んだ。
「富山敬・高橋和枝賞」受賞、保志総一朗の「変わらない」魅力
そんな同アワードについて、制作会社関係者は以下のように指摘する。
「『声優アワード』は、ちょうど“声優”という職業が広く認知され始めた時期に、声優の地位向上を目的として創設されました。しかし、受賞者やその所属事務所を見ると、『後援』に名を連ねている企業と関係のある声優が、持ち回りで優先的に受賞しているような印象があります」
一方で、今回各賞を受賞した声優の中から、作品の出演を含め各方面で活躍された声優に贈られる「富山敬・高橋和枝賞」を受賞した保志総一朗については、以下のような声も聞こえてきた。
「保志さんは、今回選出された理由のひとつ、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の主人公であるキラ・ヤマトなど、これまで繊細でか弱い少年役を多く演じてきました。02年10月~03年9月放送のテレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』(TBS系)からキラ役を務めていますが、長年同じ役を演じる際、年齢や生活習慣によって声質が変わる声優もいる中、数十年ぶりにキラ役を演じた今回の劇場版でも当時と変わらない声を保っていましたし、安定した演技を見せていました。ただし、現在は“全盛期”を過ぎており、アニメ作品での活躍は以前ほど多くありません。少年役を主に演じる声優は、年齢を重ねると役の幅が狭まりやすい傾向にあります。その点では、保志さんも演技の幅がそれほど広いとは言えないかもしれません」
「新人声優賞」受賞者の中で“最も有望”な男性声優とは?
また、「新人声優賞」は、石橋陽彩、鵜澤正太郎の男性声優2人と、七海ひろき、はやしりか、結川あさきの女性声優3名が受賞したが、最も有望なのは鵜澤だとか。