二世タレントの中で、ネットニュース制作界隈で「メディアがネタにすれば、一定の読者を確保できる」“強いキーワード”として認識されているのが、すでに確固たるブランド力を持つ木村拓哉と工藤静香の次女・Kokiである。

 Kokiは、デビュー直前から『キムタクの娘がついにデビューする』と話題になり、世界的ブランドのアンバサダーに抜擢され、ファッション業界を中心に活動し、映画にも進出した。海外志向の強い展開で、グローバルなキャリアを歩む、「エリートコース」とも言える道を歩んでいる。

 しかし、親の影響が色濃く、何をやっても「七光り」と批判されやすい傾向もある。特に、母親の工藤静香がネットでは批判の餌食になりやすいにも関わらず、娘たちのプロデュースにおいては存在感を発揮しており、負の遺産を受け継いでKokiもやり玉に挙がることが多い。

 Kokiと希空のデビューとネットニュースの需要を比較してみよう。

項目 Koki 希空(のあ)
デビュー 世界的モデルとして華々しく 『今日好き』出演で自然に芸能界入り
ネットニュースの論調 「七光り」「実力不足」との批判も 「親しみやすい」「共感できる」と好評
読者の関心 親の影響と実力のバランス 恋愛観や親しみやすさ
今後の展開 モデル・女優としての成功が鍵 タレント活動が広がる可能性大

 こうしてみるとKokiが「高嶺の花」的な存在なのに対し、希空は「親しみやすいリアリティのあるタレント」として受け入れられている。

「最近は特に『大きな力の影響』を指摘するニュースがよく読まれる傾向にありますから、背後に芸能界がちらつくKokiはどうしてもネタにされやすい。とはいえ、Kokiも若い層からは人気がありますし、映画出演などで着々と実力をつけているので手のひらが返しで印象が変わるかもしれません。一方、希空も今後の展開で『第2の辻ちゃん』として見られる可能性もあります。そうすれば、ネットニュース界隈としては強いキーワードとして、その一挙手一投足がニュースで報じられますからね」(同)