今年1月期の連続ドラマの中でもひときわ注目を集めているのは俳優・松坂桃李主演の日曜劇場『御上先生』(TBS系)だろう。

 第5話まで世帯視聴率は2桁台をキープしており、視聴者の間でも高い評価を得ている。

 本作は文科省のエリート官僚が突如高校教師となり、生徒たちとともに日本の教育現場に蔓延する腐敗と戦う“大逆転教育再生ストーリー”。

 毎回、新たな謎が浮かび上がる中、それらが次第に結びついていく展開が視聴者の関心を惹きつけている。

 特に注目されているのが、元教師・冴島悠子を演じる常盤貴子の存在だ。

 彼女が演じるのは不倫スキャンダルをきっかけに学校を辞職し、現在はコンビニのパートとして働く女性。

 放送回が進むにつれ、実は彼女が重要な鍵を握る殺人事件の犯人の母親であることが明らかになり、SNS上では「本当に不倫だったのか?」といった憶測も飛び交い、考察合戦が白熱しているが……テレビ誌編集者は語る。

「20代だった1990年代には『愛していると言ってくれ』や『真昼の月』、『めぐり逢い』(いずれも同局系)など主演作で軒並み高視聴率を連発してきた常盤さんですが、今作では52歳のふっくらとした姿を披露。コンビニでの疲れた様子や、ため息をつきながら商品を並べる姿は“疲れ切った中年女性”そのもので、ネット上では『常盤貴子だと気づかなかった』と驚く声も見受けられました」

 また、芸能ジャーナリストの平田昇二氏は常盤についてこう話す。

「常盤さんといえば、やはり『愛していると言ってくれ』での水野紘子役や『ビューティフルライフ』での町田杏子役などが印象深いですね。90年代半ばから00年代初頭にかけて数々の連続ドラマをヒットに導き、美人なのに女優然とした気取りがなく、キュートな笑顔で世代や性別を問わず、多くの視聴者から支持を集めてCMでも活躍が目立ちました。ドラマでの派手な活躍から“連ドラの女王”と呼ばれた時期もありましたが、デビューからブレークまでの下積み期間は意外と長く、俳優デビュー間もない93年放送のフジテレビ系連続ドラマ『悪魔のKiss』では風俗に落ちる女子大生役を演じ、バストを露わにした体当たりの演技も見せています。私生活では09年に映画『ゲロッパ!』(03年)で共演した俳優で劇作家、演出家の長塚圭史さんと結婚。21年には夫の長塚さんが演出を手掛ける舞台に出演し、“夫婦共演”も話題になりましたね」