1ホールをまるごと使用し、1000人以上を収容可能な大規模ステージで、海外ゲストやマレーシアのローカルアイドル、コスプレイヤーがパフォーマンスを披露した。コスプレイヤーがパフォーマンスを行えるステージとしては、世界最大級と言えるだろう。
そんな「NIJIGEN EXPO」では、日本のアーティストが大活躍した。インターナショナルアーティストとして招待されたSHINN UCHIDAさんとケビンばやしさんは、それぞれ長さ6メートルの壁でライブペインティングを実施。3日間かけて迫力ある作品を作り上げた。
SHINN UCHIDAさんは1年ぶり2度目の「NIJIGEN EXPO」出演で、ケビンばやしさんは初の海外イベント出演。どちらも日本とは違った盛り上がりに非常に喜び、楽しんでいた。
余談だが、今回の「NIJIGEN EXPO」では、日本の映像制作会社やグッズ制作会社の関係者が視察に訪れ、会場を案内する機会があった。案内した人数は10名以上にのぼり、マレーシアのイベントへの注目度の高さを実感した。
マレーシアは東南アジアのコスプレビジネスの中心?
世界のアニメコンベンションでは「Artist Alley」と呼ばれるブースがある。これは日本の同人誌即売会における「サークル」と同じで、一般のクリエイターが申し込みできるものだ。
ここマレーシアの「NIJIGEN EXPO」では、コスプレイヤーのみが集まる「Cosplay Alley」が設置され、70を超えるブースが会場を彩った。多くはマレーシア出身のコスプレイヤーによるブースだが、シンガポール、タイ、フィリピン、ベトナム、台湾、そして日本人のブースも出展していた。ブースの数自体は、「コミックマーケット」や以前レポートした「台湾Fancy Frontier(FF)(f-2.com.tw)」と比べるとまだ少ない。しかし、東南アジア全体で見ると規模は大きく、東南アジア最大級のアニメコンベンションとされる「Anime Festival Asia (AFA) Singapore(animefestival.asia/afasg24/)」でも2024年時点で約50ブース。「NIJIGEN EXPO」はそれを上回り、ほかのマレーシアのイベントでも50〜70のコスプレイヤーブースが集まることは珍しくない。